【個別銘柄】日産など自動車、ヤマハ、NTT、三井物、セガ、日金銭

4日の日本株市場における主な材料銘柄の 動きは以下の通り。

日産自動車(7201):売り気配で始まり、寄り付き後は5.8%安の780円 と、約6年ぶりの安値圏まで続落。1日発表の第1四半期(4-6月)連結決 算は、純利益が前年同期比43%減の528億円。主力の米国市場で、稼ぎ頭のラ イトトラックと呼ばれる大型車の販売が低迷、円高や北米でのリース車両残存 価値下落リスクを見込んだ引当金の計上などで、2年連続の減益となった。C LSAアジアパシフィック・マーケッツやメリルリンチ日本証券はアンダーパ フォームの投資判断を継続。終値は4.8%安の788円。

自動車株:トヨタ自動車(7203)は一時4.3%安の4410円まで下げ、ほ ぼ3年ぶり安値圏に沈む。自動車大手が1日発表した7月の米自動車販売統計 によると、米GMとフォード、トヨタ、ホンダの販売台数が減少。ガソリン価 格の高騰でトラック需要が減退、米景気減速で消費者が購入を控えていること が背景だ。野村証券金融経済研究所では、7月の米自動車販売が年率換算値で 1255万台まで低下したことについて、株式市場で最も慎重な予想だった同金 融研の1300万台をも下回るショッキングな数字と強調、市場が急減する中で 勝者が見えなくなってきたという。東証輸送用機器指数は、33業種中でTO PIXの下落寄与度2位。ホンダは5.8%安の3280円と7日続落。

ヤマハ(7951):8.4%安の1888円と大幅続落し、一時1790円と52週安 値。1日午後発表の4-6月(第1四半期)決算は、同社が手掛ける携帯電話 用音源LSI(半導体の一種)を中心に電子部品事業が低迷していることが確 認された。2009年3月通期の業績予想を減額。ゴールドマン・サックス証券 は1日付で、投資判断を「中立」から「売り」に、目標株価を2100円から 1730円に引き下げた。格下げの理由は、足元ではまだ堅調な「楽器の下方修 正リスクが残る」(松橋郁夫アナリスト)ため。

NTT(9432):3.4%高の57万8000円と4日続伸。一時58万1000円 と、52週高値を更新した。2日付の日本経済新聞は、4-6月期の連結営業 利益が3000億円台後半と、前年同期の2992億円を大きく上回ったもよう、と 報道。固定通信事業の落ち込みは続くが、営業利益の7割を稼ぐNTTドコモ (9437)の45%増益が寄与したという。ドコモも0.9%高の17万6500円。

海運株:商船三井(9104)が5.4%安の1288円、川崎汽船(9107)が

8.7%安の768円など、東証海運指数は33業種中の下落率で2位となり、一時 3月下旬来の安値水準に沈んだ。原油先物価格の反発や為替の円高、ばら積み 船運賃市況のバルチック・ドライ・インデックス(BDI)が前週末までに16 日続落となるなど、業界の収益環境には厳しい材料が重なったことを嫌気した。

鉄鋼株:新日本製鉄(5401)が7.1%安の553円、JFEホールディング スが6.7%安の4730円などと下げ、東証鉄鋼指数は33業種中の下落率で1位。 米雇用統計の悪化で世界的な景気減速への懸念が広がる中、UBS証券では鉄 鋼業界の点検レポートを1日付で作成、下期生産に若干のブレーキがかかるリ スクなどを指摘している。

三井物産(8031):午後1時30分の決算発表以降、急速に下げ幅を拡大 し、8.6%安の1956円と3日続落。終値での2000円割れは、3月24日以来。 4-6月の連結純利益は、前年同期にあった石油・天然ガス開発事業の一部権 益の売却益などがなくなった影響で、前年同期比43%減。09年3月期計画の 前期比12%増の4600億円は据え置いたものの、売りに押された。一時11%安 は、約21年ぶりの下落率。

共英製鋼(5440):午後に入ってプラス転換し、4.3%高の2330円と反発。 午後1時に発表した四半期決算では、懸念材料として原料となるスクラップ価 格の高騰ぶりが確認されながら、製品価格の値上げが浸透、2009年3月期の 業績予想を引き上げた。純利益ベースでは従来比7.5%の上振れとなったこと が好感された。

東京精密(7729):0.5%安の1487円と続落。一時は7.1%安の1389円ま であった。DRAMを中心にメモリーの供給過剰による設備投資の抑制が続き、 操業度が低下した影響、特別損失の発生などから、第1四半期(4―6月)の 連結純損益は6億2300万円の赤字となった。前年同期は15億4000万円の黒 字。09年3月期の連結純利益予想は前期比79%減の10億円と従来計画を14 億円減額した。ただ、実績1株当たり純資産1371円に接近し、朝方の安値後 は下げ渋った。

アステラス製薬(4503):5.3%高の4950円と4日続伸。第1四半期(4 -6月)の連結純利益は前年同期比5.1%増の452億円。主力製品の免疫抑制 剤の販売が国内外で増加、売上高原価率が前年同期比1.1ポイント改善したこ となどが寄与した。

オリンパス(7733):5.2%安の3310円と3日続落。09年3月期の連結売 上高予想を従来比3.7%下方修正し、1兆1080億円にすると1日に発表。欧州 などでデジタルカメラの値崩れが進んでいることなどが背景。JPモルガン証 券は、カメラの単価安、のれん代の増加、他事業の弱さなどを考慮し、投資判 断を「NEUTRAL」から「UNDERWEIGHT」に下げた。

富士重工業(7270):朝方は小高い場面もあったが、7.3%安の536円と大 幅続落。ロシアや中国など新興国を中心とした海外販売が好調、第1四半期 (4-6月)の連結純損失は前年同期の3億円の赤字から14億円の黒字に転 換したが、為替や原材料高の影響を考慮し、09年3月期の計画値である前期 比46%減の100億円は据え置いている。

東急リバブル(8879):制限値幅いっぱいのストップ安となる100円 (13%)安の670円と大幅続落。7月31日に09年3月期の業績予想の減額、 配当予想の引き下げを行っており、2営業日連続のストップ安。

鉄道株:JR東海(9022)は2.3%高の115万2000円と続伸、今年のお盆 (8月8-17日)の主要交通機関の予約状況が1日、出そろった。新幹線は 4%を超える伸びで根強い人気。一方、航空国際線は燃料油高による運賃値上 げが直撃、北京五輪の期間(8-24日)と重複しているにもかかわらず、中国 路線の不振が目立つ。全日本空輸(9202)は0.5%安の394円。

NTTデータ(9613):0.9%高の46万2000円と続伸。独自動車メーカ ーBMWから同社の情報システム子会社サークエント(本社:ミュンヘン)の 発行済み株式72.9%を買い付け、経営権を取得することで正式合意した。取 得金額は非公開、BMWは引き続き同社株式を25.1%保有する方針。

もしもしホットライン(4708):5.1%高の2870円と反発。大型スポット需 要の継続により高水準の人員稼働率が続き、第1四半期(4―6月)の連結純 利益は前年同期比23%増の12億9700万円に伸びた。

ブラザー工業(6448):7.1%安の1200円と7日続落。工業用ミシン事業の 不振が響き、第1四半期(4-6月)連結営業利益は前年同期比23%減の92 億600万円。ただ、連結純利益は税負担の軽減により、同7.1%増の64億 7400万円と増益を確保した。

山崎製パン(2212):2.9%高の1260円と反発。6月中間期の連結営業利益 は前年同期比32%増の140億円と、当初計画の117億円から上振れた。売上 高が伸びたことに加え、昨年12月、ことし5月と2度にわたり、パン、和菓 子製品の値上げを実施し、収益性が改善。

愛知機械工業(7263):一時12%高の327円と反発。1日発表の4-6 月(第1四半期)の連結営業利益は前年同期比2.4倍の17億6800万円。09 年3月通期の計画値である前期比3.7%増の57億円は据え置き。

セガサミーホールディングス(6460):13%高の1210円と続伸。三菱U FJ証券では1日付で、投資判断「3(市場平均並み)」を維持しつつも、大 幅な営業赤字となった第1四半期決算の中で、パチンコ拡大への手掛かりをつ かんだもようなどと指摘している。9月発売予定の「CR北斗の拳」の受注が 好調という。

三菱重工業(7011):1.8%高の498円と続伸。大和総研は1日付で、投 資判断を「3(中立)」から「2(アウトパフォーム)」に引き上げている。 アナリストの田井宏介アナリストはリポートで、第1四半期の受注高が56% 増と伸びたことを評価、過去のPCFRなどから見て足元は低位としている。

TDK(6762):2.2%安の6110円と5日続落。大和総研は1日付で、投 資判断を「2(アウトパフォーム)」から「3(中立)」に引き下げている。 終値での6000円割れは4月1日以来。アナリストの佐渡拓実氏はレポートで、 7月31日発表の4-6月の「決算内容がネガティブで、大型買収の評価は不 透明。当面様子見スタンス」などとしている。

コカコーラウエストHD(2579):4.2%高の2460円と反発。モルガン・ スタンレー証券は1日付で、投資判断を「アンダーウエート」から「イコール ウエート」に引き上げている。

日本ケミファ(4539):7.2%安の478円と続落。第1四半期(4-6 月)決算は、注力する後発医薬品事業は伸びたものの、比較的採算の高い新薬 事業は薬価改定の影響で減益となり、連結営業利益が前年同期から9割減った。 通期業績の下振れを懸念した売りが優勢。KBC証券は1日付で、投資判断を 「買い」から「ホールド」に引き下げている。

牧野フライス製作所(6135):6.9%安の502円と3日続落。KBC証券 は1日付で、投資判断「ホールド」から「売り」に引き下げている。

NOK(7240):5.8%安の1456円と3日続落。KBC証券は1日付で投 資判断「ポジティブ」から「中立」に引き下げている。

大塚商会(4768):11%高の7570円と反発。みずほ証券は1日付で、投 資判断を「2(買い)」から「1(強い買い)」に引き上げ、目標株価を 8400円に設定した。1日発表の6月中間期の連結決算によると、本業のもう けを示す営業利益は前年同期比2.3%増の187億5100万円と、事前予想の184 億3000万円を上回った。オフィス商品通信販売の「たのめーる」などが堅調。

日本金銭機械(6418):主力の大証1部で12%高の935円と反発。1日 に、09年3月期の連結純利益計画を従来の10億円から19億円に増額修正し た。前期比では12倍。欧州での増収、ユーロ高による増益効果、海外子会社 の販売増による在庫減少で、未実現利益の実現益増加が見込まれるため。

ヤマダ電機(9831):6.5%高の7370円と反発。前週末に終値ベースで年 初来安値(6920円)を更新する中、この日はゴールドマン・サックス証券が 第1四半期の減益率が予想より小幅にとどまるとして、投資判断を従来の「中 立」から「買い」に引き上げており、見直しの動きが優勢。同証では、競合社 との販促手法のすみ分けから、価格競争は当初想定ほど激化していないとした。

富士ソフト(9749):8%高の1840円と反発。1日の取引終了後に第1 四半期(4-6月)決算を発表。製品の中に初めからチップとしてソフトが組 み込まれている「組み込みソフト」の受注は減少しているが、全般的な受注高 が伸び、決算が会社計画を上回ったことが好感された。

アセット・マネジャーズ(2337):13%安の1万9100円と4日続落。出 資先の中堅ゼネコンである多田建設が7月末に東京地裁に3度目となる会社更 生法の適用を申請、関連での収益悪化懸念が続いている。

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