米国債(1日):週間で上昇、米非農業部門雇用者数は7カ月連続減(2)

米国債市場の2年債相場は週間ベー スで6月以来の大幅上昇。この日発表された7月の米雇用統計では非農 業部門雇用者数が7カ月連続で減少し、失業率は4年ぶり高水準へ上昇 したことが示された。

米国債相場はこの日は前日比ほぼ変わらず。投資家が株安からの逃 避先を求めたことから、朝方は短期債相場が上昇していた。2年債に対 する10年債利回りの上乗せ幅は一時3ベーシスポイント(bp、1bp=

0.01ポイント)拡大し147bpとなった。米景気が一段と鈍化するなか、 米連邦公開市場委員会(FOMC)がインフレを抑制できないとの懸念 が背景だった。

パイオニア・インベストメンツで債券ファンドを運用するリチャー ド・シュランガー氏は「FOMCは窮地に立たされている」と指摘した。

BGキャンター・マーケット・データによると、ニューヨーク時間 午後2時48分現在、2年債利回りは前日比ほぼ変わらずの2.51%。2 年債(表面利率2.75%、償還期限2010年7月)価格は100 15/32。利回 りは週間ベースでは21bp低下と、過去5週間で最大だった。

10年債利回りは前日比ほぼ変わらずの3.95%。週間ベースでは15 bp低下。

米労働省が1日に発表した7月の雇用統計によると、非農業部門雇 用者数(事業所調査、季節調整済み)は前月比5万1000人減少した。家 計調査による7月の失業率は5.7%(前月5.5%)に上昇した。これは 2004年3月以来の高水準。市場予想平均は5.6%だった。

近い将来

ブラックロックの米債担当共同責任者スチュアート・スポデック氏 は「雇用統計は労働市場の悪化ならびに経済のファンダメンタルズの弱 さと整合的だ」と指摘した。

金利先物トレーダーの間では年内は米金利が据え置かれるとの見方 が強まった。シカゴ商品取引所(CBOT)のフェデラルファンド(F F)金利先物相場によると、12月の米連邦公開市場委員会(FOMC) 定例会合で政策金利が現行の2%で据え置かれる確率は39%とみられて いる。同確率は1カ月前は12%だった。8月5日のFOMCでは金利が 据え置かれる確率は91%とみられている。

クレディ・スイスの金利ストラテジスト、カール・ランツ氏(ニュ ーヨーク在勤)は「FOMCは当面、金利を据え置く見込みだ」述べた。 その上で、「FOMCによる金利据え置きで、相場はこれまでのレンジ にとどまっている」と付け加えた。

債券の金利はここ1カ月間大幅に変動しており、2年債利回りの上 下格差は60bpに接近している。2年債利回りの低水準は17日の

2.26%、高水準は23日の2.83%。

株価の下落

この日発表された自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)やニュ ーヨーク証券取引所など運営のNYSEユーロネクストの決算が予想を 下回る内容となったことから企業の収益不振が深刻化するとの懸念が再 燃し、米国株価は下落した。

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