米GM:4-6月は赤字155億ドル-米販売低迷や労使紛争が響く

米自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM) が1日発表した2008年4-6月(第2四半期)決算は、純損益が155億ドル(1 株当たり27.33ドル)の赤字となった。米市場での販売低迷やリース用車両の 価値低下、労使紛争が響いた。

前年同期は8億9100万ドル(同1.56ドル)の黒字だった。今年第2四半 期決算で、GMが一時的とする項目を除いた損益は63億ドル(同11.21ドル) の赤字。ブルームバーグ・ニュースがまとめたアナリスト予想(12人の平均) は同2.40ドルの赤字だった。売上高は前年同期比18%減の382億ドル。ストが 北米での売り上げを99億ドル減少させた。

赤字はこれで4四半期連続。業績立て直しに向けたリック・ワゴナー最高 経営責任者(CEO)の手腕が一段と問われることになった。GMは04年以来 698億ドル(約7兆5100億円)の損失を発表している。ワゴナーCEOは手元 資金を最大170億ドル(約1兆8300億円)増やす計画を進めながら、ガソリン 高で人気が低下したトラックから燃費の良い車種へのシフトを加速させている。

リーマン・ブラザーズのシカゴ在勤アナリスト、ブライアン・ジョンソン 氏はブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、「GMは2010年まで生 き延びるため、外部からの資金調達が必要だ」とし、「景気回復は期待できな い」と話した。

景気減速とガソリン高で米国の自動車販売は15年ぶり低水準に落ち込んで いる。GMの米販売台数は1-6月で16%減。アナリストは1日に発表される 7月の統計でも同程度の減少を見込んでいる。

レイ・ヤング最高財務責任者(CFO)はこの日、記者団に「第2四半期 はピックアップやスポーツ型多目的車(SUV)から乗用車や小型SUVへの 乗り換えという、消費者側の変化が最も急速に進行した時期だった」と語った。

第2四半期のキャッシュフロー(現金収支)は36億ドルのマイナス。6月 末時点の手元資金は210億ドルだった(3月末は239億ドル)。

ニューヨーク時間午前8時54分(日本時間午後9時54分)の時間外取引 で、GM株は92セント(8.3%)安の10.15ドルを付けた。7月31日までで年 初来56%下落とダウ工業株30種平均構成銘柄中で最悪。

GMは第2四半期に、リース用車両の残存価値を20億ドル(約2150億円) 償却した。また、赤字のうち約12億ドルは元子会社の金融会社GMACの持ち 分に関するものだった。

第2四半期は地域別では、欧州と中南米・アフリカ・中東がそれぞれ2000 万ドルと4億4500万ドルの黒字。北米の損失は93億ドル(前年同期は8800万 ドル)に拡大した。アジア太平洋地域は1億6300万ドルの赤字。前年同期は2 億8000万ドルの黒字だった。

クレジット・デフォルト・スワップ(CDS)によるGM債の保証コスト はニューヨーク時間午前7時(日本時間午後8時)現在、当初支払いが3ポイ ント上昇し43.5%(CMAデータビジョン調べ)と、リスク意識の高まりを示 した。

格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は7月31日に、G Mの信用格付けを1段階引き下げ「B-」とした。米販売減で手元資金流出が 予想以上に加速したと指摘した。

GMは7月15日に、人件費の削減や四半期配当の停止によって09年末ま でに手元資金を最大170億ドル増やす計画を発表していた。ワゴナーCEOは 従業員に対し、流動性の強化で今年と来年の米自動車販売がアナリスト予想よ りも低い年1400万台に落ち込んだとしても十分な事業資金は確保できると述べ ていた。

7月の米自動車販売台数は年率1360万台と予想されている。

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