アサヒ:今期利益予想を上方修正、販促費削減-ビール販売は苦戦(2)

ビール国内最大手のアサヒビールは1日、今 期(2008年12月期)の連結純利益が前期比7.1%増の480億円となる見通しと 発表した。ビール系飲料の販売は上期(08年1-6月)に苦戦したものの、広 告宣伝・販売促進費の削減が想定以上に進んだため、期初計画から10億円上積 みした。8期連続で過去最高を見込む。

営業利益は同8.1%増の940億円と期初計画から20億円上乗せする。上期 のビール単体での広告宣伝・販促費は期初計画よりも77億円削減できた。主力 の「スーパードライ」や「スタイルフリー」などには積極投資する一方、その 他の商品は減らした。店頭での販促キャンペーンや小売店への販売奨励金も抑 制した。販促費削減による増益効果は通期で118億円と期初計画のほぼ2倍を 見込む。会見に出席した小路明善常務は「総花的ではなく、効率的な販促費の かけ方をし、ブランド確立に重点を置く」としている。

売上高は同0.1%増の1兆4650億円(同1兆5110億円)と460億円下方修 正した。消費者の節約志向が強まるなか、上期は低価格な「第3のビール」に 需要が流れ、発泡酒の売り上げが想定以上に落ち込んだ。このため、年間のビ ール系飲料(ビール、発泡酒、第3のビール)の販売計画も1億8200万ケース と期初計画から200万ケース減らした。

原材料の高騰を吸収するため、アサヒは3月からビール系飲料の値上げを 実施した。当初、値上げによる利益貢献を年間105億円と見込んでいたが、数 量減により76億円にとどまる。

アサヒは、今期のビール系飲料の総需要見通しについて、全体では期初計 画を変えないが、消費者の生活防衛意識の高まりを受け、酒類別では見直した。 ビール(期初計画4-5%減)、発泡酒(同5-6%減)の落ち込み幅はともに 1-2%程度拡大するが、ほぼ横ばいとみていた第3のビールは逆に8%伸び ると見込んでいる。ビール「スーパードライ」、発泡酒「スタイルフリー」とと もに、3月の発売以来、好調に推移している第3のビール「クリアアサヒ」を 引き続き強化する。

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