あおぞら銀サカサ社長:公的資金の返済「年内は難しい」-株安が一因

あおぞら銀行のフェデリコ・サカサ社長 (57)はブルームバーグ・ニュースのインタビューで、約1800億円の残高があ る公的資金の一部またはすべての返済について、「今年中は難しい」と述べた。 同行は完済を経営の最優先課題としているが、返済に向けた1つの条件となる自 行の株価が一定水準を下回っているのが最大の理由との認識を示した。

あおぞら銀は2種類の公的資金優先株について2276億円以上の金額で返済 する方向で検討している。実際には政府との協議が必要になるが、普通株式への 転換を通じて返済する前提で試算すると、あおぞら銀の株価は488円を超える必 要があるという。しかし、7月31日時点では263円にとどまっており、条件を クリアしていない。サカサ社長の発言はこの点を指摘したものだ。

経営責任「私が決めることではない」

サカサ社長は31日夜のインタビューで、公的資金の返済の見通しについて、 「株価を488円まで上げる必要があるが、実際問題として今年実現するのはかな り厳しい」と答えた。その上で「株価を上げるには利益を伸ばす着実なビジネス モデルを作り上げるよりほかない」と強調した。ただ、株価が条件をクリアすれ ば、転換後の普通株を買い入れ消却する用意もあるなどと説明した。

一方、7月25日に金融庁から業務改善命令を受けた同行は、今年度の収益 が計画を3割以上下回れば経営責任を追及されることになる。サカサ社長は収益 拡大に向け「ビジネスモデルを確立したい」と繰り返した。将来、仮に金融庁が 責任を判断する事態になっても「私が決めることではない。職を失うことは恐れ てはいない」と述べた。

その上で、「ここ5-6年で、昔ながらの法人向け融資から投資銀行業務を 中心とした銀行へと転換を進めている。メガバンクでも地銀でもない、独自の存 在感を追求したい」と指摘。企業のキャッシュフローを重視した仕組みローンや、 地銀向けシンジケートローン組成などの分野に経営資源を集めたことで、強みを 発揮しつつあるとした。

--共同取材: Editor: Kazu Hirano, Kenzo Taniai

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