中国の製造業購買担当者指数:7月は50割れ-05年の集計開始後で初

中国物流購買連合会が1日発表した7月の中 国製造業購買担当者指数(PMI、季調値)は48.4と、6月の52から低下し、 2005年の集計開始以降初めて、景気の拡大・縮小の分かれ目となる50を下回っ た。輸出需要の減少や、北京五輪前の大気汚染対策に伴う工場閉鎖が響いた。

中国の4-6月期の成長率は、対米輸出の減少を受け、3四半期連続で低 下した。同国政府は1日、繊維や衣料の輸出品を対象にした戻し減税を増額。 商務省は、輸出業者を支援するため人民元の上昇ペースを抑制するよう求めて いる。

米リーマン・ブラザーズ・ホールディングスのエコノミスト、孫明春氏(香 港在勤)は「輸出の伸び鈍化や信用逼迫(ひっぱく)に加え、経済見通しが悪 化するなか、企業は投資に消極的だ」と指摘。「五輪前の工場閉鎖が響いた可能 性もある」と語った。

上海時間午前11時13分(日本時間午後零時13分)現在、人民元は前日比

0.1%安の1ドル=6.8409元。

中国政府は、来週始まる五輪を前に大気汚染を緩和するため、北京市や同 市周辺で建設現場の閉鎖や工場の稼働停止を義務付けた。同国では電力不足も 深刻な問題になっている。

7月のPMIは、項目別11指数のうち、生産や新規受注、輸出受注など6 つの指数が過去最低を記録した。

中国最大の投資銀行、中国国際金融(CICC)のエコノミスト、シン・ ツーチアン氏は「予想を上回る減速だ」と指摘。「中国政府は、より積極的な財 政政策を使ったり、人民元の上昇ペースを抑えたり、小規模企業への融資を促 進したりする可能性がある」との見通しを示した。

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