ドイツ銀:資産3000億ユーロ圧縮も、高リスク資産削減で-アナリスト

アナリストらによると、ドイツ銀行は向こ う2年間に総資産を3000億ユーロ(約50兆3600億円)余り圧縮する可能性 がある。高リスク資産の保有を減らす方針のためだ。

退任するアンソニー・ディ・イオリオ最高財務責任者(CFO)は31日、 記者団との電話会議で、ドイツ銀が2008年4-6月(第2四半期)に資産を 1590億ユーロ減らして1兆9900億ユーロにしたと説明した。後任のシュテフ ァン・クラウス氏が資産をさらに圧縮する措置を主導する。

サンフォード・C・バーンスティーンのアナリスト、ダーク・ホフマンベッ キング氏は「資産圧縮の主な理由は、レバレッジ率(自己資本に対する総資産の 割合)の高い企業に市場が対応する用意がないことだ」とし、「どう計算しても、 ドイツ銀のレバレッジ率は極端に高い」と指摘。同行のバランスシートは向こう 2年間で少なくとも4000億ユーロ縮小する可能性があると指摘した。

ドイツ銀のバランスシートによると、デリバティブ(金融派生商品)資産の 時価は6400億ユーロに減少し、自己売買の証券も4150億ユーロに価値が低下 した。

ホフマンベッキング氏の試算によると、ドイツ銀のレバレッジ率は35倍強 と、米証券会社(20倍台半ば)を大幅に上回っている。

MFグローバル・セキュリティーズのアナリスト、サイモン・モーガン氏は、 ドイツ銀が自己売買の手じまいや、デリバティブ(金融派生商品)と仕組み商品 の保有見直しで2年間に総資産を約3000億ユーロ削減する公算があると指摘 した。