日本株は大幅安、業績不振の銀行や電機株に売り-原油安で資源も(2

東京株式相場は大幅反落。主要企業の4- 6月期決算発表が相次ぐなか、大幅減益の三井住友フィナンシャルグループを はじめ、大手銀行株が下落。米景気の先行き不安再燃を背景に、通期業績予想 を減額したTDKなど電機株も安い。前日の米原油先物相場の反落を受け、国 際石油開発帝石ホールディングスなど資源関連株も下げが目立つ。

日経平均株価の午前終値は前日比295円88銭(2.2%)安の1万3080円93 銭、TOPIXは同31.67ポイント(2.4%)安の1271.95。東証1部の出来高 は概算で9億4086万株、売買代金は1兆179億円。値下がり銘柄数は1402、値 上がりは235。業種別指数は33業種全て下げた。

ブラックロック・ジャパンの王子田賢史ファンドマネジャーは、「業績減額 修正など悪材料の出た銘柄がことごとく売り込まれる半面、数少ない好材料に は投資家の反応が薄い。投資家がふさぎ込んでいる証しで、典型的なベアマー ケットだ」と話した。

前日の米国株安を受けてこの日の日本株は反落して始まった。日経平均の 始値は100円安の1万3276円と、米シカゴ先物市場(CME)の日経平均先物 9月物の前日清算値(1万3335円)をいきなり下回り、市場心理が弱気に傾い た。その後もさらに値を切り下げ、日経平均は午前の安値で終了、TOPIX も同安値圏で終えた。

東洋証券ディーリング部の児玉克彦シニア・ストラテジストは、このとこ ろ週末に中小企業を中心に経営破たんの発表が多いことから、「企業倒産によ る来週初の株安を警戒した手じまい売りも出ている」と指摘していた。

三井住友FGが大幅減益、メガバンク安い

業績悪化が明らかになった大手銀行株が総じて売られ、東証銀行指数はT OPIXの下落寄与度1位。三井住友FGが前日発表した第1四半期(4-6 月)連結決算は、純利益が前年同期比51%減の581億円と大幅な減益だった。 米サブプライム問題を背景にした市場混乱などで国債等債券損益が悪化したほ か、不良債権処理額の増加も影響した。みずほフィナンシャルグループは純利 益は増益を確保したものの、本業のもうけを示す実質業務純益が減少した。

減益決算を受けて三井住友FGが7%安と急落し、みずほFGも安い。5 日に4-6月決算の発表を控える三菱UFJフィナンシャルグループも業績悪 化を警戒した売りに押された。

経済指標が予想未達で米株安、電機や機械に売り

米商務省が7月31日に発表した4-6月の実質GDP速報値は前期比年率

1.9%増と、市場予想中央値(2.3%増)を下回った。また米労働省が同日発表し た週間新規失業保険申請件数は約5年ぶりの高水準を記録した。経済指標の悪 化を受け、31日の米株式市場ではダウ工業株30種平均が205.67ドル(1.8%) 安の11378.02ドルと大幅安となった。

米景況感の悪化は、国際的に事業を展開する日本の電機株や機械株などの 業績警戒感を強めた。業績不振の電機株に下げが目立ち、電子部品の価格下落 が想定以上で09年3月通期の連結業績予想を減額したTDKが大幅に4日続落。 電子デバイス事業が低迷し4-6月期の連結営業利益が前年同期比64%減益と なったNEC、携帯電話の販売低迷などで同14%減となったシャープも急落。

機械株では、コマツと日立建機がともに5%超の大幅安。日本建設機械工 業会が前日発表した6月の建設機械出荷額が、前年同月比2.6%減と5年9カ月 ぶりに前年実績を割り込んだことで、業績悪化が警戒された。コマツについて は、ゴールドマン・サックス証券が投資判断を「買い」から「中立」に引き下 げたことも影響した。

このほか、前日のニューヨーク商業取引所(NYMEX)で取引されてい る原油先物9月限が前日比2.1%安の1バレル=124.08ドルと反落したことを受 け、収益上乗せ期待が後退した国際石開帝石HDや新日本石油、AOCホール ディングスなど鉱業、石油関連株も売られた。

日清食品や島精機が急伸

東証1部の値下がり銘柄が8割を超えるなか、業績や株式需給面に好材料 が出た銘柄には資金が向かった。販促費の圧縮などが寄与し4-6月期の連結 営業利益が11%増となった日清食品が一時ストップ高(制限値幅いっぱいの上 昇)。通期業績予想を下方修正したが、同時に自社株買いを発表した島精機製 作所も大きく値上がり。

液晶表示関連材料の落ち込みで09年3月期業績予想を減額修正した日東電 工は急反発。7-9月期にかけて液晶パネルの需給が締まるとの見方があり、 受注底打ちを先取りした格好となった。投資ファンドを引受先とする第三者割 当増資を実施すると発表した田崎真珠、四半期決算が増益となり、みずほ証券 が投資判断を「中立」から「買い」に引き上げたユニ・チャームも上昇率上位。

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