ミネベアが急落、電子機器の採算改善進まず四半期減益-GS証格下げ

極小軸受けで世界トップのミネベアの株価が 急落。精密小型モーターやキーボードなどの電子機器部門での採算改善が進んで いないことなどが影響し、第1四半期(2008年4-6月)の収益は大幅に悪化 した。電子機器部門の収益回復期待が消滅したとの見方から売りが増加している。

株価は前日比97円(17%)安の479円と、2年9カ月ぶりの安値を付けた。 午前終値は16%安の483円で、東証1部の下落率2位。

7月31日に発表した第1四半期決算によると、連結営業利益は前年同期比 29%減の50億8300万円と大幅に減少した。円高の影響や原材料費の高騰から、 機械加工品部門の営業利益は前年同期比15%減の55億8300万円と悪化。さら に売上高の57%を占める電子機器部門では、円高やHDD用スピンドルモータ ーでの顧客の在庫調整が響き、部門営業損益が5億円の損失(前年同期は5億 1500万円の黒字)と沈んだ。

ゴールドマン・サックス証券の高山大樹アナリストは7月31日付リポート で、「電子機器部門は山岸孝行社長就任以降、様々な改善に着手し大幅に収益を 改善、黒字化する製品が増え、次は利益幅を議論する段階に入ろうとしていた」 ことを指摘。しかし、既にあらゆる手段を打ったにもかかわらず部門営業損益が 約2年ぶりに赤字転落したことから、「更なる手段が見えない現在、次の黒字定 着を織り込むのは難しい」としている。

このため、高山氏は同社の今期連結営業利益を前期比16%減の260億円 (会社計画は同4%増の320億円)へと減額。今期PER(株価収益率)は16 倍と極端な割安感も乏しくなったとし、投資判断を「買い」から「中立」へ引き 下げた。