NEC株が急落、ブラックマンデー以来の下落率-通信悪化で減益(2)

NECの株価が急落。第1四半期(2008年4 -6月)の連結決算が大幅減益で先行き不安から売りが先行し、下落率は世界的に 株価が大暴落した1987年10月のブラックマンデー以来最大となった。

株価は一時、前日比95円(16%)安の498円まで下げた。午前の東証1部の 出来高は2位、値下がり率は3位。

決算を受けて、UBS証券は「買い」から「中立」に、ドイツ証券も「ホール ド」から「セル」に、それぞれ投資判断を引き下げた。

ドイツ証券の宮本武郎アナリストは7月31日付投資家リポートで、通信機器 事業について、中国メーカーとの価格競争激化や円高、国内の携帯電話会社の投資 抑制などがリスク要因になってきたと指摘。携帯電話事業も通期の出荷目標達成は 困難で、「新製品の開発費が増える中で出荷台数が減れば、業績に与えるネガティ ブインパクトは甚大」との見方を示した。

第1四半期の売上高は前年同期比0.7%減の1兆12億円、営業利益は同64% 減の41億円。情報システム構築やソフトサービス、メーンフレーム(大型汎用 機)系のサーバー、国内のパソコンなどは伸びたが、通信機器が携帯電話向け基地 局を中心に下振れた。携帯電話も開発費用の増加で減益になった。

NECの屋台骨である通信機器事業の環境悪化は、収益に大きなインパクトを もたらす。同社の小野隆男常務は、基地局の不振について「モバイルインフラ向け 投資が思ったより増えていない。海外では競争がかなり激化していることが懸念材 料」と警戒。足元は復調している携帯電話も、通期の出荷台数700万台の目標は厳 しいとしている。

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