中国証監会:IPOの承認を抑制-株価の一段の下落回避で

中国証券監督管理委員会(証監会)が、同国 株価の一段の下落を回避するため、新規株式公開(IPO)の承認を抑制して いることが、この問題に詳しい関係者2人の話で明らかになった。

この関係者らが匿名を条件に明らかにしたところによると、同委員会はI PO手続きの最終段階である承認証の発行を遅らせている。同委員会のサイト から得たデータによれば、7月はIPO申請件数のうち約3分の1が却下され ており、その割合は株価が最高値をつけていた昨年10月当時の8.3%を大きく 上回る。

CSI300指数は年初来で47%も急落するなど、世界の主要株式指数の中 で最も下落率が大きい。同委員会の尚福林主席は6月、「資本市場の需要と供給 を合理的に均衡させ、資金調達を通常のペースに調整したい」と述べ、株価の 一段の下落に歯止めをかける考えを明らかにしていた。

シュローダーの個人顧客部門投資責任者、レスリー・ファン氏(シンガポ ール在勤)は同委員会の狙いについて、「北京五輪開幕を控えて、体面上の理由 から株式市場を安定化させようとしている」と指摘。「こうした手段は短期的に 株価を持ち上げる効果があるにすぎず、中国の株価に影響を与えるのは原油高 や生産コスト上昇などファンダメンタルズ(経済の基礎的諸条件)だ」と、効 果を疑問視している。