中国:クリーンエネルギー技術で世界を主導へ、投資進む-環境団体

世界最大の温暖化ガス排出国である中国が、 太陽電池や風力タービンの製造、二酸化炭素(CO2)排出量を抑制するエネ ルギー技術で世界を主導することになりそうだ。

地球温暖化阻止を目指し企業や政府でつくる団体クライメート・グループ が1日に発表したリポートによると、発電能力で測定すると中国は既に世界最 大の再生可能エネルギー生産国となっている。太陽電池の生産でも世界首位で、 風力タービンについても2009年までに主要輸出国となる見通しだ。

中国は再生可能エネルギーの消費・生産国である一方、温暖化ガスの排出 量は世界最大で石炭火力発電も急速に拡大している。クライメート・グループ の中国担当ディレクター、呉昌華氏(北京在勤)によると、中国では電力の約 75%を石炭火力発電が占める。

クリーンエネルギー関連の投資家向け調査会社ニュー・エナジー・ファイ ナンス(ロンドン)のマイケル・リーブレック最高経営責任者(CEO)は 「中国は、大気汚染度の高いエネルギーの生産をますます増やすだけというわ けにはいかない。クリーンエネルギーの活用に取り組む必要がある」と指摘。 「中国はこの業界の多くの分野で1位か2位、あるいは3位であるとみてい る」と述べた。

呉氏は25日のインタビューで、中国は老朽化した石炭火力発電所を閉鎖 し効率性の高い発電所への移行を進めていると述べた。同氏によると、中国は 急速な経済成長を支えるため引き続き石炭に依存する見通しだが、政府幹部は クリーンエネルギーへの移行の必要性も理解している。

リポートによると、中国の水力発電所数は世界首位で、06年には水力発電 をはじめとした再生可能エネルギー源による発電が約16%を占めた。中国は再 生可能エネルギーによる発電の割合を20年までに23%に拡大することを目標 としている。

中国の07年の再生可能エネルギー向け投資は120億ドル(約1兆3000億 円)を超え、ドイツに次いで2位だった。リポートによると、中国が目標を達 成するためには、さらに3980億ドル(年平均330億ドル)を投資する必要が ある。