川崎重株が急落、二輪車減少で汎用機事業が低迷-四半期営業益57%減

総合重機大手の川崎重工業の株価が前日比 22円(7.8%)安の259円と急落。約1年ぶりの下落率となった。二輪車の販売 減少や円高が響き、売上高の3割を占める汎用機事業が低迷している。同事業の 悪化で第1四半期(2008年4-6月)営業利益が大幅減益となったことから、 業績の先行きを懸念した売りが先行している。

7月31日に発表した第1四半期の連結営業利益は、前年同期比57%減の82 億4600万円にとどまった。二輪車の販売台数が北米と欧州でともに減少したこ とが響き、汎用機事業の営業赤字が18億3400万円(前年同期は73億4300万円 の黒字)に達した。さらに大型開発案件が峠を越えたことで、航空宇宙事業の営 業利益も前期比95%減の2億1800万円と急減した。

同社広報室の鎌田雄介氏は「金融問題を発端とした景気の悪化で、北米では 四輪車だけでなく二輪車市場も全体が縮小している」と指摘。特に同社の二輪車 が「大型中心であることも影響した」(同氏)という。

同社は今回の第1四半期決算発表後も、中間期(連結営業利益230億円)、 通期(同550億円)の利益予想を維持した。「第1四半期の業績悪化は想定の範 囲内で、年度では予想を変える必要がない」(鎌田氏)としている。第1四半期 の連結営業利益は、中間期に対する進ちょく率が36%、通期は15%。

一方、日興シティグループ証券の大内卓アナリストは31日付で、投資判断 の「1H(買い、高リスク)」を維持した。ただ、リポートでは第1四半期につ いて「想定より厳しい決算であった」とし、中間期営業利益計画に対する「ハー ドルは低くない」ともコメントしている。