印タタ・スチール:4-6月期は22%増益-値上げと生産拡大が寄与

インド最大の製鉄会社、タタ・スチー ルが31日発表した2008年4-6月(第1四半期)決算は、純利益が前年同 期比22%増となり、市場予想を上回った。値上げと自動車メーカー向け高品 位製品の生産拡大が寄与した。

買収した英製鉄大手コーラス・グループの分を含まないベースで、純利 益は148億8000万ルピーと、前年同期の122億ルピーから増加。ブルーム バーグ・ニュースがまとめたアナリスト5人の予想中央値131億ルピーを上 回った。売上高は前年同期比47%増。

タタのマネジング・ディレクター、B・ムトゥラマン氏は4月に、年間 契約を結ぶ顧客を対象に値上げを実施。原材料コスト上昇に直面している同社 は、政府による国内価格凍結措置が終了する来月以降、値上げに動く公算があ るとアナリストは指摘する。

欧州アルセロール・ミタルや韓国ポスコなど世界の同業他社は今年、原 材料価格の高騰分を製品価格に転嫁してきている。これに対し、13年ぶり高 水準のインフレ抑制を図るインド政府の政策により、タタをはじめ同国鉄鋼メ ーカーは5月から価格据え置きを余儀なくされている。この価格凍結政策は8 月8日に終了する。

同社株はムンバイ市場で4%高の655.1ルピーで終了。決算は通常取 引終了後に発表された。年初からの下落率は30%。