NY外為:ドルが対ユーロで上昇、ドル安これ以上続かずとの見方(2)

ニューヨーク外国為替市場ではドルがユー ロに対して5営業日ぶりに上昇した。3月半ばから続いたドル下落基調はこれ 以上続かないとの観測が背景。

月間ベースでのドルはユーロに対して1.3%の下落となった。エコノミスト は欧州中央銀行(ECB)が7月3日に開く会合で政策金利を0.25ポイント引 き上げると予想している。米労働省は同日、6月の雇用統計を発表する。市場 予想では6カ月連続での雇用減が予想されている。

スコシア・キャピタルの通貨ストラテジスト、スティーブン・マリオン氏 (トロント在勤)は「ドルはやや値を戻している段階だ。われわれは先週、ド ル急落を目にした。米雇用統計やECBの金融政策のトーンがどうなるかにつ いてかなりの不安感がある」と語った。

ニューヨーク時間午後4時10分現在、ドルはユーロに対して0.3%上昇して 1ユーロ=1.5745ドル、先週末は1ユーロ=1.5794ドルだった。一時は9日以 来安値の1.5836ドルまで売られる場面もあった。対円でのドルは106円16銭。 前週末は1ドル=106円13銭。円はユーロに対して0.3%上げて167円15銭。 前週末は1ユーロ167円58銭だった。一時は16日以来高値の166円8銭まで 上げた。

四半期ベースでのユーロ

四半期ベースでユーロは円に対して6.6%上昇。2003年6月以来で最大の上 昇率となった。ドルは対円で7%上昇と、2001年12月以来の大幅高。ユーロ はドルに対して0.3%下落。第1四半期は同8.2%の上昇だった。

オーストラリア・ドルは米ドルに対して最大0.6%上昇して1豪ドル=96.68 米セント。これは1983年2月以来の高水準。世界の代表的商品相場を反映す るUBSブルームバーグCMCI指数が6月27日に過去最高を記録、年初来 の上げは32%に達した。四半期ベースでの豪ドルは対ドルで4.4%上昇した。

米格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスが日本国債の格付け を「Aa3」に1段階引き上げたことを受け、円買いが進み円はユーロに対し 上昇した。

ドルは先週ユーロに対して1.2%下落した。連邦公開市場委員会(FOM C)が24-25日の会合後に発表した声明で、利下げ局面を転換する兆候をま ったく示さなかったことが嫌気された。

ユーロ政策金利見通し

今週開くECBの定例政策委員会では0.25ポイントの利上げが見込まれてい る。ECBは2007年6月以来、政策金利をほぼ7年ぶり高水準の4%で据え 置いている。6月のユーロ圏のインフレ率は4%(前月3.6%)に加速した。 ECBの掲げる消費者物価上昇率の目標は2%を下回る水準だ。

金利先物市場動向によると、8月5日のFOMC会合でFF金利誘導目標が

0.25ポイント引き上げられる確率は25%となっている。先週末では40%だっ た。

ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト74人を対象にした調査 によると、今週発表される6月の雇用統計では6万人の雇用者数の減少が予想 されている。5月は4万人9000人の減少だった。

国際通貨基金(IMF)が発表した第1四半期の外貨準備に関する報告書に よると、外貨準備に占めるドルのシェアは今年3月末時点で63%、2007年第 4四半期末は64%だった。

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