米ブラックストーン、一部事業をIPOへ-特別目的買収会社に売却後

米投資会社ブラックストーン・グループ は、32億ドル(約3393億円)相当のプラスチック容器事業を資産家トーマ ス・ヒックス氏が保有する特別目的買収会社(SPAC)、ヒックス・アクイ ジションに売却すると発表した。

ヒックスがグラハム・パッケージング・ホールディングスの株式66%を保 有し、ブラックストーンなどの投資家連合も引き続き34%を保有する。グラハ ムはニューヨーク証券取引所(NYSE)に上場される予定。

新規株式公開(IPO)が過去5年の最低にとどまる中、今回の合意はブ ラックストーンなどプライベート・エクイティ(PE、未公開株)投資会社に よる保有資産の新たな売却手法と言える。ヒックス氏は30日の投資家向け電 話会議で昨年の同社設立以来、100件を超える案件を検討したことを明らかに した。

ソニスチェイン・ナス・アンド・ローゼンタールのアイラ・ロックスラン ド副会長は「IPOに絡む従来の構図は崩壊している。PE会社が資産を現金 化する上で、現在の市場環境では株式上場は選択肢ではなく、SPACへの売 却が現実味のある方法だ」と指摘した。

発表によると、ヒックスの株主が買収を承認する必要があるが、投票日は まだ決まっていない。ブラックストーンは少なくとも2年間は最大株主にとど まる。

グラハムの価値は負債を差し引くと12億ドル。

SPACは通常、普通株1株と1ワラント(株式購入権)で構成するユニ ットを発行し、調達資金を非公開企業買収に充てる。IPOまで買収標的会社 を明らかにしないため、「ブランクチェック(白紙小切手)会社」とも呼ばれ る。

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