円上昇での日本デフレ再燃、ドルの無秩序な下落は可能性ある-BIS

国際決済銀行(BIS)は30日、ドルの無 秩序な下落の可能性を排除できないとの見方を示し、米資産の価値減少と米経 常赤字が「突然の資金逃避」を引き起こす恐れがあると指摘した。

BISは30日発表した年次リポートで、ドルの過去1年の対ユーロでの下 落は「驚くほど秩序立っていた」とする一方で、今後急落することはあり得る との見解を示した。

リポートは「米ドル建て資産に資金を投じている海外投資家はドル建てで の資産価値の大幅下落に加え、自国通貨建てでのさらに大幅な下落に見舞われ た」とし、「可能性は低く、特に公的部門の投資家については考えにくいものの、 突然の資金引き揚げの公算が全くないとは言えない」としている。

BISはまた、円が今年上昇し日本経済のデフレのリスクを高める可能性 があると指摘。「円の実効レートは30年ぶり低水準近くにあり、経常黒字と外 貨準備の高水準を考えると、円は最終的にさらに上昇する公算が大きい」とし、 「この場合、貿易の減速と引き続き弱い成長によって、日本経済が再びデフレ に陥る可能性を排除することはできない」としている。

ブルームバーグ・ニュースがまとめたアナリスト調査の中央値では、円は 1年以内に1ドル=100円、1ユーロ=148円に上昇するとみられている。

To contact the editor responsible for this story: Justin Carrigan in London at jcarrigan@bloomberg.net

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