金ETFが東証上場、初の商品価格連動型-インフレヘッジ需要に期待

金価格に連動する上場投資信託(ETF) である「SPDRゴールド・シェア」(スパイダーゴールド・シェア)が30日、 東京証券取引所に上場した。商品ETFの東証上場は初めて。世界的なインフレ 進行やドル安へのヘッジとして金への需要が根強いなか、市場規模拡大が期待さ れている。取引は既存の証券口座で可能。

スパイダーゴールドは金現物取引の世界標準である「ロンドン金値決め (London gold fixing)」との価格連動を目指す。すでにニューヨーク証取など 海外3取引所に上場しており、純資産残高は約170億ドル(約1.8兆円)。東証 の売買単位は50口で、上場初日は1口当たり9700円台での推移が続いた。

東証の斉藤惇社長は同日午後の記者会見で、金はインフレに強く、米ドル相 場と逆に動く傾向が強いといった特性から、ポートフォリオのヘッジに有効だと 強調、「ニューヨークなど海外市場との間で24時間取引が可能なため流動性も 高く、個人、機関投資家のいずれにとっても意義がある」と述べた。

マーケット・ストラテジィ・インスティテュート(MSI)の亀井幸一郎代 表は、日本でもインフレが意識され始めており、金ETFはその対抗に有効な商 品だと指摘、「機関投資家はしばらく様子見だろうが、ネット投資家や富裕層な どが積極的に参入してくるだろう」との見方を示した。

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