中国人民銀総裁:利上げの可能性を排除しない-インフレ抑制目指す

中国人民銀行の周小川総裁は30日、インフ レ抑制に向けて、利上げの可能性を排除できないとの認識を示した。

同総裁は国際決済銀行(BIS)の会合出席のために訪れているスイスのバ ーゼルで、記者団に対し、「それは常にあり得ることで、われわれはどのような可 能性も排除しない」と述べた。さらに、人民銀の選択肢には、過剰流動性吸収を 目的とする国債発行や預金準備率引き上げなどの手段があると語った。

世界的な景気減速とインフレ抑制を目指す政府の措置が経済成長と企業収益 に打撃を与えるとの懸念を背景に、中国株の指標であるCSI300指数は今年に 入り48%下落している。

5月のインフレ率は7.7%に低下したものの、1-5月のインフレ率は12 年ぶりの高い伸びとなった。食品価格の値上がりが鈍化するなかで、商品コスト 上昇がインフレ圧力を強めている。

中国は2007年に6回の利上げを実施した後、今年に入ってからはまだ政策 金利を変更していない。周総裁は以前に、米金融当局による利下げが中国の金融 政策を複雑にしたと指摘していた。米利下げは、既に資金過剰状態に陥っている 中国を一段と魅力的な投資先にする。

同総裁はこの日、投機的資金に触れ、「ホットマネーがわれわれの懸念の1 つだ」と述べ、「資金の流出入を含め、資本移動が一段と自由になりつつある」と の見方を示した。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE