米投資適社債の保有縮小呼び掛け-リーマンとBOA、バークレイズ

リーマン・ブラザーズ・ホールディングス とバンク・オブ・アメリカ(BOA)、バークレイズ・キャピタルは、投資適 格級社債の保有を減らすよう投資家に呼び掛けている。景気減速が進むなか、 社債相場が落ち込むと見込んでいるためだ

金融誌インスティチューショナル・インベスターで、債券調査で8年連続 して最高の評価を受けているリーマンは、企業利益が「一段と軟化」するとの 見通しから、顧客に社債保有の縮小を促している。BOAは金融機関の社債が 市場にあふれているとして、利回り上昇を予想する。バークレイズは、個人消 費が鈍化する公算大で、「引き続き警戒」しているという。

メリルリンチの指数によれば、社債相場は年初来で0.7%下落と、米国債 を2年連続で下回っている。これは1998年以来最長。米金融当局が証券大手ベ アー・スターンズの救済措置を打ち出して以後、4月に社債相場は上昇したが、 投資家は今、景気減速とデフォルト(債務不履行)増加に注目している。

リーマンの主任グローバル債券ストラテジスト、ジャック・マルビー氏は 「米国は大きな信用リセッション(景気後退)の真っただ中だ。信用リスク評 価の調整はまだ終わっていない」と話す。

米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)によれば、4- 6月期のデフォルトは2年7カ月ぶりの高水準。格下げに直面している米企業 の数は、2001年のリセッション前より速いペースで増えている。昨年6月以来 では24%増だ。2000年6月-01年6月は10%増にとどまっていた。

メリルの米コーポレートマスター指数は、社債の米国債に対する利回り上 乗せ幅、いわゆるスプレッドが今月、20ベーシスポイント(bp、1bp=

0.01%)拡大し268bpになったことを示している。

4-6月期のスプレッド拡大の一因は社債発行の急増だ。BOAの信用ス トラテジスト(ニューヨーク在勤)、ジェフリー・ローゼンバーグ氏は17日の インタビューで、「金融業界でさらに大規模な発行がある可能性があり、今後 の発行に備え社債保有を減らしておくべきだというのがわれわれの勧めだ」と 語った。

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