6月の新規投信、設定総額は1680億円と低水準-大和の日本株は大型化

6月に新規設定された40本の公募投資信 託は、設定総額が1680億円と前月から800億円減少した。世界の金融市場が 不安定な動きを続けて投信販売にも影響を与える中、定期分配型の海外債券フ ァンドをはじめ、一部エマージング株式や日本株が相対的に資金を集めている。 設定総額は、ブルームバーグ・ニュースが投信各社にヒアリングして集計した。

6月に最も多くの資金を集めた投資信託は、大和証券投資信託委託の「ダ イワ割安株チャンス2008(限定追加型)」。販売会社は大和証券で、当初設定 額は564億円。大和証券グループ本社・広報部の栗原秀和次長は「株式の配当 利回りが長期国債の利回りを上回る逆転現象が起き、株式は割安との認識が顧 客の間で広がった。過去の経験則からその後の株式市場は大きく上昇している ため、ファンドに資金が流入した」と説明する。

日本株ファンドでは、先月も配当利回りなどから株価が割安と判断した銘 柄に投資する「野村日本割安好配当株投資0805」を野村証券が707億円販売し ており、割安をキーワードにしたファンドに対する需要は根強いようだ。

このほか、6月はソシエテジェネラルアセットマネジメントの「SG中東 株式ファンド」も、野村証券を通じて当初募集期間中に487億円を集めた。中 国の上海総合指数が年初来で5割近く下げるなど、主要エマージング(新興経 済)諸国の株式市場が大幅な調整局面にある中、石油や天然ガスの宝庫である 中東は、クウェート証券取引所指数やバーレーン全株指数、オマーンのマスカ ットMSM30指数、カタールDSM指数などが年初来でプラスの騰落率を維持 しており、相対的に堅調な株価で注目を集めている。

ただ、その他のファンドの販売状況は芳しくなく、2本以外で設定額が 100億円を超えたファンドはなかった。50億円を超えたのは「三菱UFJコモデ ィティファンド」(販売:三菱UFJ証券)と「CA条件付元本確保型ファンド 2008-6A」の2本のみ。

この結果、今年1月からの月間平均設定額は1855億円と、昨年の同期間 の4437億円を大きく下回った。

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