昭電工株が急伸、新型太陽電池の実用化に期待-藤森工も続伸(2)

昭和電工の株価が急反発。原油価格の最 高値更新で環境、代替エネルギー関連銘柄への投資人気が根強い中、昭電工を 中心としたグループは家庭やオフィスなど光の弱い屋内でも発電できる太陽電 池を量産化する方向で、温暖化ガス排出削減技術として普及が進むとの期待が 広がった。昭電工株の終値は前週末比16円(6%)高の282円。午前の取引 では270円付近でもみ合っていたが、午後は一時7.9%高の287円まで上げた。

昭電工、藤森工業、桐蔭横浜大学発のベンチャー企業のペクセル・テクノ ロジーズ(横浜市)の3社は今年2月、新型の太陽電池を開発に成功したと発 表している。ペクセルの技術営業部担当は、太陽電池の安定性、耐久性を研究 などしており、11月をめどに実用化向けた量産に着手。藤森工の敷地内に、月 産3000枚(10センチ角換算)の生産能力をあるラインを構築する予定だ。3 社が開発した太陽電池は、「色素増感型」と呼ばれる次世代太陽電池で、電極 はナノテクノロジーを利用し、極めて単純な構造が特徴、コストを低く抑えら れる。新型の太陽電池は携帯電話、パソコン、ゲーム機器などでニーズがあり そうで、製品単価は1平方メートル当たり2万円程度という。

こうした中で、30日付の日経テレコンは、昭電工、藤森工、ペクセルが共 同で新型の太陽電池を開発、11月から量産すると報じた。従来主流のシリコン を原材料に使わないことで、価格はシリコン系に比べて5分の1で済み、5年 後をめどに50億円の市場を見込むとしている。

十字屋証券の投資情報室長の岡本征良室長は、「昭和電工、藤森工業とも に太陽電池事業の馴染みがマーケットでは薄かっただけに、インパクトは大き い。面白みがあり、新鮮に受け止めている」と指摘した。ただ、業績への影響 を見極める必要もあるため、「株価の上昇は一時的なものになる可能性があ る」と、岡本氏は話している。

藤森工は同109円(8%)高の1468円で終了し、東証1部の上昇率10 位。一時は同126円(9.3%)高の1485円まで上げ幅を拡大、52週高値を更新 した。

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