格上げも短観も材料ならず、焦点はECB・米雇用-バークレイズ梅本氏

バークレイズ銀行チーフFXストラテジス トの梅本徹氏は30日、ブルームバーグ・ニュースとのインタビューで、米ムー ディーズが日本国債の格上げを発表したことついて、円相場への大きな影響は ないとの見方を示した。また、7月1日発表の企業短期経済観測調査(日銀短 観)についても、欧州の金融政策動向や米雇用統計など海外のイベントが市場 の焦点となるため、為替相場を動かす材料にはならないと語った。コメントの 詳細は以下の通り。

日本国債格上げについて:

ムーディーズの格付けが「そもそもおかしかったし、最近のサブプライム (信用力の低い個人向け住宅ローン)など、そういうことで言えば日本の状態 は相対的に悪くない」

「先週、『骨太の方針』が出てきて、国内では非常に評判が悪いが、改革 は続くようなことを一応言っている。財政について一応、緊縮路線ということ だから、その辺で出したのではないか」

「きょうのところはなんとなくマーケットがドルに対してベアリッシュ(弱 気)で、材料が何もないところに格上げのニュースが出たので、20銭ぐらい反 応したが、これでJGB(日本国債)へのフローが出てくるとかそういう感じ ではない」

日銀短観と今週の注目材料:

「メインはECB(欧州中央銀行)と米雇用統計で、短観もあまり注目さ れていない。基本的に日銀のスタンス、もっと言えば金融政策は大きく変わら ない。例えば短観がすごく強く出たからといって利上げだとか、すごく悪く出 て利下げだということにはならないので、影響としては限定的といわざるを得 ない」

「また、短観が例え強くても、日経平均がそれに反応して上がってくれた ら、むしろ円売りという見方がある。弱くて日経が下がったら、逆に円買いと、 ミックスなセンチメントだ。そもそもあまり注目されておらず、日本銀行の金 融政策への影響も限定的で、センチメントもミックスなので、あまり大きなド ライバーにはならないだろう」

「例えばECBが金利を上げなかったりすると、驚く人が多いのではない か。ECBが利上げしなくて、米雇用統計がいいとか、そういう方がサプライ ズだろう」

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