中国人民銀、今週利上げも-実施なら今年初めて、インフレ抑制狙う

中国人民銀行は今週、今年に入って初の利 上げを実施する可能性がある。食料やエネルギー価格の高騰を受け、同国のイン フレ率は12年ぶり高水準付近にある。同中銀の周小川総裁は今月20日、物価 上昇抑制に向けて「一段と強い政策」を講じる方針を示した。

ブルームバーグ・ニュースが4月にエコノミスト15人を対象に実施した調 査によれば、11人が人民銀は1年物の基準貸出金利を現行の7.47%から引き 上げると予想している。また、10人は預金金利(現行4.14%)の引き上げを 予測した。

人民銀は今年に入ってからは利上げを控えている。米国との金利差拡大によ って中国の金融システムへ資金が流れ込むのを防ぐためだ。ただ、エネルギーや 食品価格の上昇で、利上げが再開される可能性はある。

ICBCクレディ・スイス・アセット・マネジメントで11億ドル相当の資 産運用に携わるチャン・リン氏(北京在勤)は中国株が5.5%下落した27日、 「投資家はパニックに陥っている。市場では、中国人民銀行が利上げを実施する との観測が出ている」と指摘していた。

上海証券取引所と深セン証券取引所の人民元建てA株に連動しているCS I300指数は先週1.2%下落。月間ベースでの値下がり率は過去最悪となりそ うだ。インフレ抑制策が企業収益に響くとの懸念から、年初来では47%下げて いる。人民銀は昨年6回の利上げを実施した上で、預金準備率を過去最高に引き 上げている。

中国は今月、燃料を値上げ。これで利上げ観測が強まり、同国国債相場は先 週、週間ベースで下げた。10年国債(表面利率4.07%、2018年3月償還)の 利回りは先週の上海市場で、6.7ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%) 上昇して4.49%。

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