新神戸電が続伸、電池以外も育ち成長持続期待-野村証は新規「買い」

鉛蓄電池メーカーである新神戸電機の株価 が続伸。合成樹脂部門が第2の成長ドライバーとして伸びてきており、電池と樹 脂の2部門にけん引されて収益拡大が続くとの見方が強まっている。原価管理能 力の高さなどから営業利益率は競合メーカーを上回っており、収益体質を評価し た買いが先行した。午前の株価終値は前週末比18円(1.9%)高の965円。

野村証券金融経済研究所の野口昌泰アナリストは30日付のリポートで「近 年は自動車用の樹脂ギヤやプラスチック成形品などを扱う合成樹脂部門も成長し ており、第2の安定収益源になっている」と評価。2009年3月期以降も堅調に 業績が伸びるとみて、投資判断「買い」でカバレッジを始めた。

リポートによると、同社は自動車や産業用の鉛蓄電池メーカーだが、現在は 電池事業に収益を依存していない。合成樹脂部門の全体売上高に占める割合は約 3割、営業利益では約4割に達しており、バランスの良い収益構造になっている という。

同社の強みは、「優れた原価管理能力とニッチ戦略による高付加価値製品」 (野口アナリスト)。電池部門では松下電池工業との共同購買に加え、商品先物 予約を随時活用して原価低減に注力している。野村証券の予想では、同社の08 年3月期から11年3月期の平均営業増益率は13%と、自動車部品メーカーの平 均7%を上回る。

また同証券による09年3月期の1株利益予想は72円8銭で、会社側予想の 58円90銭を上回る。同期予想基準のPER(株価収益率)は13倍と、「自動 車部品セクター平均の同11倍を若干上回る程度であり、株価の上昇余地はまだ 残されている」と野口アナリストは判断した。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE