東京外為:円上昇、ムーディーズが日本国債格上げ―一時106円近辺(2)

東京外国為替市場では正午前後から円買い が強まる展開となっている。米格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サ ービスが日本国債の格付けを「A1」から「Aa3」に引き上げたことを受け た。

円相場は対ドルで一時、1ドル=106円10銭(ブルームバーグ・データ参 照、以下同じ)付近まで円が値を切り上げている。円は対ユーロでも一時、1 ユーロ=167円60銭付近まで上昇。先週には169円46銭とユーロ導入以来の最 安値をつけていた。

ムーディーズのシニアバイスプレジデントのトーマス・バーン氏は、格付 けを1段階引き上げた理由について「継続的な財政引き締めあるいは再建の取 り組みへの期待、およびデフレのマイナスの効果のなだらかな低減を背景とし ている」と指摘。格付け見通しについては「安定的」としている。

ソシエテ・ジェネラル銀行外国為替営業部長の斉藤裕司氏は、「福田政権が それほど財政再建にアグレッシブ(積極的)という印象もないので、このタイ ミングでの格上げは非常に意外感がある」と語る。その上で、格上げは中長期 的に海外機関投資家の円資産への投資をしやすくする可能性があるとしながら も、目先はあす発表の日銀短観(企業短期経済観測調査)など「イベントが目 白押しなので、どんどん円買いということにはならない」とみている。

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