タチエス株が52週高値、国内シート順調で業績期待-先行投資貢献へ

自動車シート大手、タチエスの株価が4 営業日続伸。一時は前週末比41円(3.4%)高の1247円まで買い進まれ、52 週高値を更新した。得意先自動車メーカーの国内生産が好調に推移、同社のシ ート受注も順調だ。過去数年間の先行投資が収益に貢献し始めるため、好業績 を期待した買いが続いている。

JPモルガン証券の高橋耕平アナリストは、タチエス株が足元で上昇して いる背景について、「日産自動車や三菱自動車の国内生産が好調で、タチエス の業績モメンタム(勢い)の良さを見直す向きが増えているからではないか」 と指摘した。

北米景気の鈍化懸念や日本国内の自動車生産停滞を受けて、日本の自動車 部品メーカーの業績モメンタムは今後悪化していく見通し。しかしタチエスの 場合、海外での工場建設などでシートの生産能力が3-4割増強、「業界の動 きとは逆に、業績モメンタムが良くなっていくとみられている」(高橋アナリ スト)。

会社側の2009年3月期の連結業績目標は、本業のもうけを示す営業利益 が前期比11%増の40億円で、1999年3月期以来、10期ぶりの高水準。同社総 務部の鈴木歩氏は「これまでの先行投資を考えると、本来はもっと利益が伸び なければいけないと思っているが、原料高や円高で、伸びが抑えられてしま う」と説明、不本意な業績改善だと話している。

ブルームバーグに登録されたアナリスト2人のEPS予想は、今期が93 円50銭と87円で、平均は90円25銭。この日の高値1247円で算出した株価 収益率(PER)は約14倍となる。同社の前期末の1株当たり純資産は1450 円、株価純資産倍率(PBR)は0.86倍だ。

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