日本株は反発、商品市況高受け資源関連に買い-ディフェンシブも上昇

週明け午前の東京株式相場は反発。原油 先物価格が史上最高値を更新するなど海外の商品市況高による収益寄与が期待 され、新日本石油や国際石油開発帝石ホールディングス、三菱商事など資源関 連株が買われた。東京電力や東京ガスなどの電気・ガス株、日本水産やキッコ ーマンなど水産、食料品株といった景気動向に左右されにくいディフェンシブ 関連株も高い。

日経平均株価の午前終値は前日比45円4銭(0.3%)高の1万3589円40 銭、TOPIXは同8.92ポイント(0.7%)高の1329.60。東証1部の出来高 は概算で7億7213万株、売買代金は8604億円。値上がり銘柄数は961、値下 がり銘柄は637。業種別33指数は24業種が上昇、9業種が下落。

MU投資顧問の森川央シニアストラテジストは、「原油をはじめとした商 品市況は大崩れせず、安定的な上昇基調にあり、資源株には業績期待から逃避 資金が流入しやすい」と話した。また電力株については、「値上げの話が出て きており、採算改善が見込める。東電以外の電力会社は原子力発電の依存が高 く、原油高にさほど苦しまなくなってきていることもプラス」(同氏)と見て いる。

この日午前の日経平均は、取引開始直後から前週末終値(1万3544円) を挟んでもみ合った。週後半に米雇用統計の発表や欧州中央銀行(ECB)理 事会の開催を控え、「警戒感は根強く、持ち高を傾けにくい」(立花証券の平 野憲一執行役員)との声が聞かれた。

その後も方向感に欠く動きが続いたが、午前10時半過ぎからじりじりと 値を切り上げ、この日午前の高値圏で取引を終えた。大和証券SMBCエクイ ティ・マーケティング部の西村由美次長は、「日経平均は前週末まで7日続落 していたので、自律反発狙いの買いが入りやすしタイミング」と指摘した。

NY原油は最高値

27日のニューヨーク原油先物相場は、期近の8月物が1バレル=142.99 ドルまで上昇し、過去最高値を更新した。外国為替市場でドル安基調が続いて いることや世界的な株安を背景に、投資資金が原油など商品市場に流入してい る。ニューヨーク市場では金先物も続伸し、同日のロンドン金属取引所(LM E)では、銅やニッケルなども軒並み上昇した。

原油や貴金属相場の上昇を背景に、業績への恩恵期待から新日石や新日鉱 ホールディングスなどの石油・石炭製品、国際帝石Hや石油資源開発など鉱業 株、三菱商や三井物産など総合商社株、住友金属鉱山など非鉄金属株に投資資 金が向かった。

ダウ平均は弱気相場目前、金融や消費関連安い

一方、米国で企業収益の悪化見通しが広がっているほか、米金融機関の財 務に対する不安も再燃しており、「外部環境の悪化に対する警戒から、輸出株 や金融株への投資は敬遠されがち」(大和SMBCの西村氏)。ソニーや京セ ラが下げ、ミレアホールディングスや三井住友海上グループホールディングス、 大和証券グループ本社、松井証券も売られた。

米企業収益を巡っては、ブルームバーグがまとめたアナリスト予想による と、S&P500種に採用されている企業の第2四半期(4-6月)の利益は平 均で11%減、1週間前は8.9%減が予想されていた。USAAインベストメン ト・マネジメントの株式投資バイスプレジデント、ロン・スウィート氏による と、「企業利益に関するニュースからは、第2四半期が予想よりも悪い結果に なることがうかがえる。エネルギー価格や銀行の評価損、景気減速など悪材料 も根強く残っている」という。

ビール株に買い、高島屋は連日安値

個別では、08年6月中間期の連結営業利益が会社予想を上回る見通しと、 28日付の日本経済新聞朝刊が報じたアサヒビールが小反発。同業のサッポロ ホールディングス、キリンホールディングスにも買いが波及した。販売管理費 の抑制が奏功し、3-5月期の連結営業利益が前年同期比4.6%増となったイ ズミ、09年3月期の業績予想を上方修正したTOKAIも上昇。野村証券が 投資判断を新規「2(買い)」と設定した新神戸電機は続伸。

半面、08年5月期の業績予想を下方修正したクリードが一時ストップ安 まで売り込まれた。消費者の生活防衛意識が高まっており、3-5月期(第1 四半期)の連結純利益が前年同期比1.4%減となった高島屋は反落し、連日で 年初来安値を更新した。NECトーキンやジーエス・ユアサ、古河電池といっ た自動車向け電池関連の一角も安い。

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