日本株はもみ合い、資源関連やディフェンシブに買い-輸出と金融重し

午前中ごろ過ぎの東京株式相場は、日経 平均株価が前週末終値(1万3544円)を挟んでもみ合い。海外商品市況高に よる収益寄与が期待され、新日本石油や国際石油開発帝石ホールディングス、 三菱商事など資源関連株が上昇。東京電力や東京ガスなどの電気・ガス株、日 本水産やキッコーマンなど水産、食料品株といった景気動向に左右されにくい ディフェンシブ関連株も高い。半面、ソニーや京セラなどの輸出関連株、ミレ アホールディングスや松井証券など金融株が安い。

午前10時27分時点の日経平均株価は前日比24円24銭(0.2%)高の1 万3568円60銭、TOPIXは同5.78ポイント(0.4%)高の1326.46。東証 業種別33指数は20業種が上昇、13業種が下落。値上がり銘柄数は832、値下 がり銘柄は732。

大和証券SMBCエクイティ・マーケティング部の西村由美次長は、「日 経平均は前週末まで7日続落していたので、自律反発狙いの買いが入りやすし タイミング」と指摘。ただ、米国で企業収益の悪化見通しが広がっているほか、 米金融機関の財務に対する不安も再燃しており、「外部環境の悪化に対する警 戒から、輸出株や金融株への投資は敬遠されがち」(同氏)と話している。

米企業の4-6月利益11%減に、ワコビア格下げ可能性

米企業収益を巡っては、ブルームバーグがまとめたアナリスト予想による と、S&P500種に採用されている企業の第2四半期(4-6月)の利益は平 均で11%減、1週間前は8.9%減が予想されていた。USAAインベストメン ト・マネジメントの株式投資バイスプレジデント、ロン・スウィート氏による と、「企業利益に関するニュースからは、第2四半期が予想よりも悪い結果に なることがうかがえる。エネルギー価格や銀行の評価損、景気減速など悪材料 も根強く残っている」という。

また米金融機関関連としては、格付け会社フィッチ・レーティングスは、 米銀ワコビアの信用格付けを引き下げる可能性がある。フィッチが27日発表 したリポートによると、ワコビアは3月31日現在、貸倒引当金を20億ドル (約2100億円)積み増したが、これは同行の1700億ドル規模の住宅ローン資 産の「わずか約1.2%」にすぎないという。

このほか、米国では住宅保有者支援に向けた法案整備の遅れから、約300 万が住宅ローンのデフォルト(債務不履行)に向かっていると、米調査会社ム ーディーズ・エコノミー・ドット・コムのチーフエコノミスト、マーク・ザン ディ氏の話として、米紙ニューヨーク・タイムズ(オンライン版)が29日、 伝えている。

ビール株に買い、クリード急落

個別では、08年6月中間期の連結営業利益が前年同期比6%増の245億 円前後(会社予想は同5%減の220億円)になる見通しと、28日付の日本経 済新聞朝刊が報じたアサヒビールが高い。同業のサッポロホールディングス、 キリンホールディングスにも買いが波及している。販売管理費の抑制が奏功し、 3-5月期の連結営業利益が前年同期比4.6%増となったイズミ、09年3月期 の業績予想を上方修正したTOKAIが買われている。

半面、08年5月期の業績予想を下方修正したクリードが一時ストップ安 まで売り込まれた。消費者の生活防衛意識が高まっており、3-5月期(第1 四半期)の連結純利益が前年同期比1.4%減となった高島屋が反落。保有株式 売却に伴い特損が発生するとして、09年3月期の連結最終損失が108億円の 赤字(従来予想は68億円の赤字)になりそうだと発表したゼファーも安い。

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