日本株:市況高で資源関連高い、輸出関連と金融は軟調-指数もみ合い

週明け朝方の東京株式相場では、石油や 大手商社、非鉄金属といった資源関連株が上昇。前週末の海外商品市況で原油 先物相場が過去最高値を更新、金や銅価格も上げており、収益への好影響を見 込んだが買いが入っている。半面、米国では原油高騰や金融混乱を背景に、企 業利益の減少局面が長引くとの懸念が広がっていることから、輸出関連や金融 株は総じて安く、相場全般の上値を抑えている。日経平均株価は前日終値を挟 んでもみ合い。

午前9時27分時点の日経平均株価は前日比2円70銭(0.02%)高の1万 3547円6銭、TOPIXは同2.25ポイント(0.2%)高の1322.93。東証業種 別33指数は石油・石炭や電気・ガス、卸売、鉱業など17業種が上昇、その他 金融、保険、不動産など16業種が下落。値上がり銘柄数は696、値下がり銘 柄は803。

立花証券の平野憲一執行役員は、「朝方の外資系証券経由の売買動向が大 幅な買い越しとなったことで、市場センチメントがやや上向いて始まった」と 指摘。ただ、週後半に米雇用統計の発表や欧州中央銀行(ECB)理事会の開 催を控え、「警戒感は根強く、買いは限定的とならざるを得ない」(同氏)と いう。この日取引開始前の外資系証券経由の注文状況は、差し引き1980万株 の買い越し(売り3130万株、買い5110万株)と観測されていた。

NY原油は最高値、貴金属市況も軒並み高

27日のニューヨーク原油先物相場は、期近の8月物が1バレル=142.99 ドルまで上昇し、過去最高値を更新した。外国為替市場でドル安基調が続いて いることや世界的な株安を背景に、投資資金が原油など商品市場に流入してい る。ニューヨーク市場では金先物も続伸し、同日のロンドン金属取引所(LM E)では、銅やニッケルなども軒並み上昇した。

原油や貴金属相場の上昇を背景に、業績への恩恵期待から新日鉱ホールデ ィングスや国際石油開発帝石ホールディングス、住友商事、住友金属鉱山とい った石油元売り株や鉱業株、総合商社株、非鉄株に投資資金が向かっている。

ダウ平均は弱気相場目前、金融や消費関連安い

一方、米国ではエネルギー価格の上昇による個人消費の落ち込みや、サブ プライムローンに絡む金融機関の損失拡大への懸念が日増しに高まっており、 ホンダやソニーといった輸出関連株が売られ、三井住友フィナンシャル・グル ープやミレアホールディングス、大和証券グループ本社など金融株も安い

27日の米株式市場は、ダウ工業株30種平均が前日比106.91ドル (0.9%)安の11346.51ドルで終了。昨年10月に記録した最高値からは

19.9%下落し、弱気相場突入の目安となる2割下落まであと0.1%に接近した。 損失拡大懸念を背景に、保険大手アメリカン・インターナショナル・グループ (AIG)や証券のメリルリンチなどに売りが膨らみ、S&P500種株価指数 の金融株指数は5年ぶり安値を記録。S&P500種消費関連株は03年以来の 安値まで下げた。原油相場がバレル当たり142ドルを超えたのが嫌気された。

アサヒ高い、高島屋に売り

個別では、08年6月中間期の連結営業利益が前年同期比6%増の245億 円前後(会社予想は同5%減の220億円)になる見通しと、28日付の日本経 済新聞朝刊が報じたアサヒビールが高い。東証1部の上昇率上位では、アイホ やTOKAIなど自社株買いの実施表明企業が上げている。

半面、消費者の生活防衛意識が高まっており、3-5月期(第1四半期) の連結純利益が前年同期比1.4%減となった高島屋に売りが先行。保有するS BIホールディングスの全株式を売却、特別損失が発生するとして、09年3 月期の連結最終損失が108億円の赤字(従来予想は68億円の赤字)になりそ うだと発表したゼファーも安い。

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