米銀ワコビア:フィッチが格下げの可能性-住宅ローン関連損失で

格付け会社フィッチ・レーティングスは、 米銀ワコビアの信用格付けを引き下げる可能性がある。同行は予想を上回る住 宅ローン関連損失を受けて、ケネディ・トンプソン最高経営責任者(CEO、 当時)を更迭していた。

フィッチが27日発表したリポートによると、ワコビアは3月31日現在、 貸倒引当金を20億ドル(約2100億円)積み増したが、これは同行の1700億 ドル規模の住宅ローン資産の「わずか約1.2%」にすぎないという。

ワコビアは2日に退任したトンプソン前CEOの正式な後任を探している。 同行は今年に入り、80億ドル規模の資本増強と41%の減配を実施し、拡大する 損失を吸収する能力を高めている。

フィッチのアナリスト、シャロン・ハース氏とデービッド・スプリング氏 は同リポートで、「新CEOがワコビアの業績の見直しを行い、同行の戦略的方 向性と(または)事業内容を変えても驚きではない」と指摘した。

フィッチがワコビアに付与している格付けは最上位から4番目の「AA- (マイナス)」。米格付け大手のムーディーズ・インベスターズ・サービスとス タンダード・アンド・プアーズ(S&P)は以前に、ワコビアを格下げ方向で の見直しを示唆する「ネガティブ・ウォッチ」に指定していた。ムーディーズ の同行に対する格付けは「Aa3」、S&Pは「AA-」。

ワコビアの広報担当者、クリスティ・フィリップスブラウン氏によると、 同行はコメントを控えている。

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