【個別銘柄】輸出、石油、新日石、クリード、昭電工、風力開、高島屋

30日の日本株市場における主な材料銘柄 の動きは以下の通り。

輸出関連株:ソニー(6758)の終値は前週末比4.1%安の4640円で続落。 午後に下げ幅を拡大した。米格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サー ビスが正午前後に、日本国債の格付けを引き上げたと発表。これを受けて午後 の東京為替市場では円高が進行。ドル・円相場は約3週間ぶりに1ドル=106 円台を割り込んだため、輸出採算性の観点から関連銘柄に売りが膨らんだ。T OPIXの下落寄与度上位には、電気機器、輸送用機器指数が並んだ。

石油関連株:国際石油開発帝石ホールディングス(1605)は4.7%高の 134万円と大幅反発。27日のニューヨーク原油先物相場がドル安を背景に一時 1バレル=142ドル台まで買われ、過去最高値を更新。関連銘柄には販売価格 の上乗せ期待から買いが先行した。東証業種別33指数の値上がり率1、2位 を石油・石炭製品、鉱業が占めた。

新日本石油(5001):7.4%高の713円と3日ぶり反発。九州石油を8月 下旬に完全子会社化し、10月1日付で統合する。原油価格の高騰で内需が減 少するなか、経営統合によって構造改革を進め、堅調なアジア地域の需要にこ たえる体制づくりを本格化させる。

クリード(8888):6%安の8万8800円。一時11%安の8万4500円と ストップ安(値幅制限いっぱいの下落)。世界的な金融市場の混乱で海外公募 商品の組成を断念したことなどから、2008年5月期の連結営業利益は従来予 想比29%減の88億円になったようだと発表。配当予想も500円引き下げ、 2000円にした。

日本風力開発(2766):12%安の37万4000円でストップ安比例配分。 8189株の売り注文を残した。公募と第三者割り当てで1万7000株の新株を発 行するほか、オーバーアロットメントを含み3000株を売り出し、約68億円の 資金を調達すると発表。1株当たり価値の希薄化につながると受け止められた。 調達資金は子会社の設備投資、投融資資金に充当するという。

昭和電工(4004):6%高の282円。午後に一段高。日経テレコンは午後、 昭電工が藤森工業(7917)などと共同で新型の太陽電池を開発すると報じた。 従来主流のシリコンを原材料に使わないことで、価格はシリコン系に比べて5 分の1で済むという。藤森工も午後に値を上げ、8%高の1468円で終了。

高島屋(8233):1.3%安の963円。一時4.1%安の936円まで下げ、52週 安値を連日で更新した。主力の百貨店事業で高額品や衣料品販売が低迷し、 2008年3-5月(第1四半期)の連結純利益は前年同期比1.4%減の45億円。 販売基調が弱く、2009年2月期の連結売上高予想も下方修正した。

イズミ(8273):2.4%高の1636円と反発。食料品などの相次ぐ値上げで 節約志向が高まるなか、販売価格を据え置いた食料品が消費者の支持を得てい る。新規出店も寄与し、2008年3-5月(第1四半期)は増収増益を確保し た。付加価値の高い羽毛布団などの販売も好調で、厳しい環境下でも収益を確 保していく企業と評価された。

TOKAI(8134):3.3%高の496円と3日続伸。コモディティスワッ プ取引の利益や有価証券売却益の発生で、2009年3月期の連結純利益は前期 比4.2倍の22億円と、従来計画から21%上ぶれる見通しと発表。

イーコンテクスト(2448):9.4%高の5万8000円でストップ高比例配分。 4189株の買い注文を残した。米マイクロソフト社とオンライン販売サイトの 構築・運営を一括受託する契約を結んだと発表した。

旭化成(3407):0.7%高の556円と3営業日ぶりに反発。原油高に伴う ナフサ高騰を受け、石油化学製品の基礎原料エチレンを減産することを検討し ている。同社広報室の中村雅夫課長が30日、ブルームバーグ・ニュースの電 話取材で明らかにした。実現すれば、同社のエチレン減産は約10年ぶりとな り、製品だぶつきによる採算悪化への警戒感が和らいだ。28日付の日本経済 新聞夕刊は、同様の内容を先に報じていた。

スター精密(7718):0.5%安の1670円と続落。KBC証券は27日、投 資判断を「ポジティブ」から「中立」に引き下げた。

しまむら(8227):0.6%高の6540円。取引開始直後は1.2%安の6420円 まで下げる場面があった。ガソリン高や食料品の値上げなどで消費者の生活防 衛意識が高まり、衣料品に対する支出が減少。足元の業績が会社計画を下回っ たため、ひとまず売りが先行した。ただ中間期や通期の業績予想を据え置いた ことから、売り一巡後は上昇に転換。

ヒマラヤ(7514):4%高の541円と4営業日続伸。一時6.7%高の555 円まで買い進まれ、年初来高値を更新した。ゴルフクラブの買い替え需要が盛 り上がっている。ゴルフ部門がけん引役となって9カ月累計利益が08年8月 通期の計画を上回ったため、業績上ぶれを期待した買いが入った。

タチエス(7239):2.2%高の1232円と4営業日続伸。一時は3.4%高の 1247円まで買い進まれ、52週高値を更新。得意先自動車メーカーの国内生産 が好調に推移、同社のシート受注も順調だ。過去数年間の先行投資が収益に貢 献し始めるため、好業績を期待した買いが続いた。

アデランスホールディングス(8170):3.7%高の2050円。午後に上げ幅 を拡大した。午後の取引時間中、経営体制について午後4時から都内で記者会 見を行うと発表した。

SHOEI(7839):2.3%高の2030円と反発。取引終了直前に3.0%高 の2045円を付け、上場来高値を更新した。高機能ヘルメット「マルチテッ ク」が欧州などで好評を博しており、高成長を継続するとみられている。ドル 安・ユーロ高が続くなか、ユーロ高恩恵銘柄の一角として継続的に買いが入っ たようだ。

カウボーイ(9971):20%安の60円と急落。2008年9月期の半期報告書 の提出が遅延すると発表した。ジャスダック証券取引所は7月1日から同社株 を監理ポストに割り当てる。

暁飯島工業(1997):34%高の118円とストップ高比例配分。59万2000 株の買い注文を残した。選別受注の強化や利益率の高い物件の完工などを理由 に、2008年8月期の利益予想を上方修正した。価格競争の激化や資材価格高 騰の中でも、業績が着実に回復していくとの安心感が広がった。

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