米国務長官:北の義務不履行ならさまざまな可能性-テロ支援国指定

主要8カ国(G8)の外相は27日 午後、京都市内での会合閉幕後の共同記者会見で、北朝鮮が26日に申告 した核計画などをめぐり発言した。この中でライス米国務長官は「もし北 朝鮮が義務を果たさない場合、いろいろな結果をもたらす可能性が十分に ある」と述べ、米国が発表した北朝鮮に対するテロ支援国家指定解除の方 針を撤回する可能性を示唆して同国をけん制した。ライス氏などの主な発 言は次の通り。

ライス長官:「朝鮮半島の非核化、完全な北朝鮮の核兵器・計画のす べてを確認、検証しなければならない。これは第2段階の終わりだ。その 後にたくさんの措置が必要だ。北朝鮮の非核化実現にはたくさんの段階が ある」

ライス氏:「北朝鮮は寧辺の原子炉について数千枚の資料を出した が、原子炉の炉心と廃棄物の貯水槽へのアクセスが必要だ。そうでなけれ ばどれくらいのプルトニウムを生産したのかという数字を確認できない。 それが、われわれが予想する一つの検証だ」

テロ支援国家指定解除の方針を撤回する可能性:

ライス氏:「北朝鮮の濃縮ウラン計画と拡散活動についても疑問があ るので、これからの道は非常に長い。北朝鮮はこれまであまり義務を果た さないという懸念があるので、45日間でよく検証する。もし北朝鮮が義 務を果たさない場合、いろいろな結果をもたらす可能性は十分にある」

ライス氏:「G8は日本人拉致問題への懸念を確認した。米国は北朝 鮮に対して『日本だけの問題ではなく米国の問題であり、重要な人権問題 だ』と言ってきた。これから北朝鮮がどれだけ真剣なのかを引き続きモニ ターしていきたい。また日本とよく連絡をとっていきたい。米国として拉 致問題を深く懸念し、前向きな形で解決されることを期待する」

高村正彦外相:「ライス長官から話があったように、北朝鮮からすで にプルトニウムの生産の履歴の資料が出されている。北朝鮮を除く5カ国 で取り組み、しっかり検証していく。まだ国連の制裁とかそのほかの制裁 などのカードが米国にも残っているし、日本もいくつかのカードをまだ持 っているから、そういうものを有効に使って、非核化と拉致問題を含む日 朝関係を前進させたい」

高村氏:「何よりも日米の緊密な連携が必要だ。北朝鮮を除く5カ国 が連携しなければならない。そしてG8の会合で日本の拉致問題に取り組 む姿勢について、全参加者から力強い支持があったのは大変ありがたいこ とだ。そういう力をバックに、非核化の問題、拉致問題を含む日朝関係進 展のために全力を尽くしたい」

高村氏:「G8として国際社会からの支援がサイクロン被災者にきち んと届くよう、ミャンマー政府が国際社会とこれまで以上に協力すること を求める。政治プロセスについては、ミャンマー政府が、スーチー女史を はじめすべての関係者を含む形で民主化プロセスを進展させるよう粘り強 く働き掛けを続けることで一致した」

高村氏:「ミャンマーが前向きな動きをとる場合には、われわれも前 向きな対応をしていくことを表明する」

高村氏:「G8はジンバブエ情勢に対する深刻な懸念を共有した。ジ ンバブエ当局による組織的な暴力、妨害、脅迫行為によって適切な条件が 整っていないにもかかわらず本日、大統領選挙決選投票が行われようとし ていることを憂慮する」

高村氏:「ジンバブエ当局に対して、国連やAU(アフリカ連合)な どの国際社会と完全に協力するよう、またジンバブエ国民の民主的意思に 沿った形で迅速かつ平和的に危機を解決するよう求める」

ミリバンド英外相:「まず第一に、われわれすべての参加者で充実した 話し合いができた。われわれの中の誰をとっても、きょうのような形の選挙 の正当性を信じるものはいなかった。一方的な選挙だ。政権の残虐性という ことで、英国は現在のジンバブのムガベ政権に正当性はないと考える」

ライス氏:「ジンバブエで行われている選挙は偽物であり、野党は隠 れていてほかの人に守ってもらっている。野党は脅しの対象になって殴ら れている。これは全く正当性がないというのが米政府の立場だ」

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