短期市場: 3カ月TIBORが上昇、9月末越えで-FB利回りは低下

短期金融市場では、3カ月物のTIBOR (東京銀行間貸出金利)が上昇した。開始日が7月に入り6月末の影響がはく落 する一方、終了日が国内銀行の中間期末に当たる9月末を越えたため。一方、9 月に償還する新発政府短期証券(FB)3カ月物利回りは低下した。

ユーロ円TIBOR3カ月物は前日比0.00769ポイント上昇の0.84923%と、 3月27日(0.85636%)以来、3カ月ぶりの高水準になった。一方、2カ月物は 同0.01923ポイント低下の0.76308%だった。

四半期末ごとに決算を出す国内銀行が増えるなか、9月中間決算と3月本決 算は特に資金需要が強く、プレミアム(上乗せ金利)が付きやすい。ただ、米サ ブプライム(信用力の低い個人向け)住宅ローン問題が生じて以降は、外国銀行 の決算に当たる6月末と12月末の影響も受け、3カ月物が高止まりしやすくな っている。

日本銀行が午後に実施した全店共通担保オペ8000億円(7月1日-9月22 日)の最低落札金利は、前回13日に実施された全店オペ(6月17日-9月17 日)に比べて、1ベーシス高い0.58%だった。応札倍率は6.34倍と前回(6.32 倍)とほぼ同水準。

受け渡し日が7月に入った新発FB525回債(償還9月29日)は、前回取 引された水準より2ベーシス低い0.575%まで買われた。「7月に入れば足元の 調達コストも低下していく」(東短リサーチ・寺田寿明研究員)とみられる一方、 次回入札のFBは償還日が9月末を越え、再び上昇する可能性もある。

6月末越えの金利

午後の本店共通担保オペ8000億円(6月30日-7月8日)の最低金利は、 前回(6月27日-7月1日)に比べて、4ベーシス低い0.60%になった。通知 額の5倍近い3兆9570億円の応札が集まった。

一方、東京レポ・レートによると、30日スタートの翌日物(トムネ)は

0.730%。7月1日スタートの翌日物(スポネ)は0.606%で、実際も0.60%程 度で取引されていた。

今回のオペ金利について、7月1日以降の調達コストを0.60%とした場合、 6月末越えの翌日物も0.60%程度まで低下している計算になる。

円転コスト低下と運用増加

無担保コールの月末・月初物(6月30日-7月1日)は0.6%台前半から 後半での取引。為替スワップの円転コスト低下で外国銀行の調達が引く一方、地 方銀行や一部投資家から運用が増えていると指摘された。

取引水準は0.62-0.68%程度で、前日は0.7%台だった外銀の調達が引き下 げられた。大手証券や信託銀行の調達も見られ、地銀などが運用。前日から四半 期末の資金繰りが固まった生保や損保の運用も指摘された。

外国為替市場では原油高や米景気懸念からドル安が進行。ドルの先安観が強 まると、ドル・円の為替スワップは「ドル投円転」のコストが低下する方向に需 給が振れやすい。ただ、6月末は外銀の中間決算でドルの需要も強いため、確保 できる資金は限られるとの見方もあった。

金利先物は続伸

ユーロ円金利先物相場は続伸(金利は低下)。米国の信用不安再燃と原油高、 ドル安・円高を受けて景気懸念が強まり、日経平均株価は一時300円超の大幅安。 利下げ観測の後退で米短期債の買い戻しが続き、国内でも中短期金利に低下圧力 がかかった。朝方発表された消費者物価は予想をやや上回るにとどまり、鉱工業 生産もほぼ予想範囲内で、ともに相場への影響は限られた。

中心限月2009年3月物は一時0.050ポイント高の99.025(0.975%)と、5 月12日以来の高値をつけた。午後は上値が押さえられ、99.010前後で推移した。 期先に影響を与える新発2年債利回りは一時5ベーシス低下の0.775%まで買わ れた後、0.800%まで売り戻された。

翌日物0.50-0.52%

無担保コール翌日物は、朝方こそ0.51-0.52%中心に取引されたが、午後 は0.50-0.505%に落ち着いた。27日は資金需給の余裕幅がやや縮小する一方、 月末決済に向けた資金需要も強いとみられた。

準備預金(除くゆうちょ銀)は3000億円減の5兆2000億円程度。6月末を 控えて超過準備がやや膨らんでおり、残り要積立額(1日平均4兆4700億円) などから推計した中立水準は4兆8000億-9000億円程度とみられた。

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