アジア太平洋地域の社債保有リスクが上昇、インフレ懸念で-CDS

27日のクレジット・デフォルトスワップ (CDS)市場で、アジア太平洋地域の社債保証コストが過去2カ月余りで最 も高い水準になっている。インフレが企業の利益率低下や経済成長鈍化を招き、 企業の債務返済がこれまでより困難になるとの懸念が広がった。

この日発表された5月の日本の全国の消費者物価指数(除く生鮮食品、コ アCPI)は、消費税の影響を除くと1993年3月以来15年2カ月ぶりの高い 伸びとなった。消費者金融各社やオーストラリア不動産各社のCDSスプレッ ドの上昇が目立つ。

UBS証券のクレジット調査部長、後藤文人氏は、物価上昇は自動車や電 子製品などのセクターに大きな影響を及ぼすと指摘。普通社債市場のセンチメ ントは非常に悪く、金融機関は不動産、建設、金融などへの貸し出しを厳格化 しつつあるようだと述べた。

クレディ・スイス・グループによれば、投資適格級の日本企業50社の社 債で構成するマークイットiTraxx日本指数は日本時間午後1時27分現 在、6ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の139bp。シティグ ループによると、同豪州指数も9bp上昇の143bpで、6月10日以降で最大 の上げとなっている。

同指数は、デフォルト(債務不履行)に対して社債を保証するコストの指 標で、指数上昇は信用の質が劣化したとの認識、低下は質が改善したとの認識 を示唆する。CDSスプレッド1bpは債務1000万ドルに対する保証料1000 ドルに相当する。

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