松田産が続伸、貴金属回収好調で今期一転増益を期待-大和総研格上げ

貴金属回収や電子材料の販売などを行う松 田産業の株価が一時前日比80円(3.2%)高の2605円と続伸。貴金属の販売量 が伸びており、減益を計画している今期(09年3月期)業績が増益になるとの 期待が出てきた。大和総研が投資判断を最上位に引き上げたことで、株価が好 業績を織り込んで上昇していくとの見方が強まった。

大和総研の寺岡浩平アナリストは26日付の投資家向けリポートの中で、貴 金属リサイクルの回収・販売量について、「貴金属市況高を背景とした現物返 却方式での取引拡大に加え、前期に積み上がった貴金属含有スクラップからの 貴金属の回収・精錬処理が進展している」ことから、従来みていたよりも数量 が伸びるとの見方を示した。食品関連事業での値上げ効果も考慮し、第1四半 期(4-6月)の営業利益は「会社計画19億円に対して26億円程度に達する 可能性が出てきた」(同氏)という。

松田産業では09年3月通期の連結営業利益を前期比12%減の80億円と計 画している。大和総研の寺岡氏は、8月12日に発表予定の第1四半期業績が上 ぶれた場合、「会社側は上ぶれ分7億円を上乗せする形で通期予想を修正する 可能性が高い。同社は季節的要因の影響が低いため、第2四半期以降の計画据 え置きでも通期予想に対して強気な見方が浮上してくるだろう」とみている。 同氏は通期営業利益を前期比14%増の104億円と予想している。

同総研では、同業他社のアサヒプリテックとのバリュエーション面の格差 が大きいことも勘案し、松田産業の投資判断を5段階評価の「2(アウトパフ ォーム)」から「1(買い)」に引き上げた。今後12カ月の目標株価について は、今期PER(株価収益率)15倍程度の3500円としている。

注目集める携帯電話のリサイクル

松田産業は、主に携帯電話などの電子部品をリサイクルする事業を展開し ている。使用済みの携帯電話などに含まれる金、銀、銅などの希少金属は素材 に戻し、再利用されている。

携帯電話・PHSにおける資源の有効活用に取り組む社団法人電気通信事 業者協会が24日に公表した携帯電話・PHSにおけるリサイクル状況によると、 全国の携帯電話専売ショップにおいて、使用済みの携帯電話・PHSの本体、 電池、充電器の回収台数の合計は、2006年度の1623万台に対し、2007年度は 1734万台と111万台増えた。

同法人の堀田武彦氏は、「携帯電話にはたくさん希少金属が含まれると考 えるユーザーも多い。貴金属が高騰するなか、高い相場で売却を検討している 人もいるのではないか」と述べ、携帯電話を「リサイクル」資源として有効活 用することの重要性を指摘している。

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