久光薬株が上場来高値、業績安定感を評価-がん疼痛薬の申請も好材料

消炎鎮痛貼付剤が主力の久光製薬の株価 が続伸。一時は前日比150円(3.4%)高の4600円まで買い進まれ、上場来高 値を更新した。社会の高齢化を背景に主力の鎮痛貼付剤「モーラステープ」が 伸長、今期も最高益更新が期待されている。過去5期間の純利益成長率は年率 14%となっているため、業績安定感が評価された。

マネックス証券資本市場部の山岸匠次長は、「足元の業績といい、新薬の パイプライン(品ぞろえ)といい、医薬品株の中で最も安定感がある」と分析、 医薬品大手の第1四半期(4-6月期)業績が出そろう8月上旬に再度、久光 薬株が物色の対象になる可能性があるとみている。

久光薬が26日に新薬承認申請を行ったがん疼痛治療剤「HFT-290」は、 鎮痛効果の高い合成麻薬(フェンタニルクエン酸塩)を使いテープ剤の形にし たもの。会社側では、「麻薬製剤の新薬承認申請は初めて。通常の製剤に比べ 承認審査の条件が厳しいと予想している」(広報室の金成俊英室長)と指摘、 承認時期やピーク時年商の見通しは対外的に明らかにしないという。

新薬販売承認が無事得られれば、同じブランド名を用いて、久光薬と協和 発酵工業の2チャンネルで販売営業活動を行う予定。マネックス証の山岸氏は、 「日本では麻薬に対する抵抗感が根強く、他社も販売に苦戦している状況。両 社で足を引っ張り合うことなく医師への啓もう活動がうまくいけば、合計MR (医薬情報担当者)数は他社より多く、一定の期待はできる」と話す。

ブルームバーグに登録された証券系アナリスト7人の1株利益(EPS) 予想の平均は、09年2月期が228円81銭、2010年2月期が247円18銭。こ の日の高値4600円で算出した株価収益率(PER)は今期20倍、来期19倍。

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