ダイエー株が反落、大証など4市場で上場廃止申請-人情より合理主義

経営再建中の大手スーパー、ダイエーの株 価が大幅反落。前日比55円(7.9%)安の638円まで売り込まれ、4月15日以 来、約2カ月ぶりの低水準に沈んだ。ガソリン高や生活必需品の値上げが相次 ぎ、個人消費の減退懸念から6月半ば以降下げが続いている。26日には、大阪 証券取引所など国内4市場に対して上場廃止申請を提出する意向を示した。

大阪に赴任した経験を持つSMBCフレンド証券投資情報部の中西文行ス トラテジストは、「大阪で主婦の店ダイエーを興して発展した会社だけに、大 証までコストカットの対象にしてしまうのは寂しい」と語る。

ダイエーは7月1日付で、大証のほか、名古屋、札幌、福岡の各証券取引 所に上場廃止申請を提出する。上場を廃止しても株主や投資家に与える影響は 小さいと判断したためで、1カ月後には4市場で廃止となる見通し。ダイエー 広報部の葛城輝之部長は、昨年1年間の5市場での出来高の99.99%が東証で、 大証は6万株に過ぎなかったと説明。「大した額ではないが、上場にかかる経 費を削減した方が株主から評価を受けると判断した」と述べた。

中西氏は、海外大手企業が取引の少ない東証から撤退する動きが出ている ことに触れ、「義理人情より合理主義という風潮で、メインの証券取引所にだ け上場しておけばいいという経営スタイルが台頭している」と指摘、その流れ にあっては「1円を大事にする小売業として当然の選択」と受け止めている。

葛城氏は「本社登記地や株主総会の開催地は神戸市。今のところ変更する 予定はない」と強調していた。

午前終値は前日比30円(4.3%)安の663円。大証、名証、札証、福証で の取引はこの日もゼロ。2008年の年明け以降の累計出来高は大証が1万4300株、 名証が2350株、札証が300株、福証が250株。これに対して東証は約2億7000 万株と群を抜く。

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