アイフル:リーマンのアナリストリポートに抗議、法的措置を検討(5)

株価の低迷が続いている消費者金融の アイフルは27日、投資家向けリポートで同社の不良債権問題を指摘したリ ーマン・ブラザーズ証券に対して、法的措置を検討していると発表した。リ ーマンは23日付のアナリストリポートでアイフルの債務返済能力に疑問を 呈していた。

アイフルの発表資料によると、リーマンのリポートで触れていた「アイ フルの借入金返済が困難になる恐れがある」「メーンバンクである住友信託 銀行は買収はおろか、アイフルを全面支援する考えもないとわれわれに語っ た」などの部分が事実とは異なると指摘。3月末時点での1年以内の返済予 定借入金5227億円に対して手元資金2573億円を含めて必要資金は手当てし ており、住友信託とも良好な関係にあると反論した。

同社はリーマンの26日付の訂正リポートについても、「内容はすべて不 本意で具体的な法的措置の内容は検討中」(広報部の橋本健一氏)としてい る。ブルームバーグ・ニュースが入手した同訂正リポートでは、リーマンは 「住友信託銀行がアイフルを全面支援する可能性は少ないと考えている」な どと修正したほか、アイフルが連結不良債権額を開示していないとの文面な どについては削除した。

住友信託銀は27日、リーマンのアイフルに対する投資家向けリポートに 関連して、「アイフルのメーンバンクとして応分のサポートをする姿勢に変 化はない」とコメントした。同行広報室の酒本琢也課長が語った。

ブルームバーグ・ニュースの電話取材に対して、午後4時10分現在、リ ーマンからのコメントは得られていない。

リーマン・アナリストリポート

アイフルの不良債権問題について、リーマンのアナリスト、ウォルタ ー・オルトへアー氏は23日付のリポートで「アイフルの正常債権(利払い や元本返済が行われている債権)は同社自身の借り入れをはるかに上回るペ ースで縮小している」と指摘、「アイフル本体の債務残高を100とするなら 本体の正常債権残高は78しかなく、単体ベースでみればアイフルの債務返 済能力には疑問符が付くのではないか」との見方を示した。

アイフルの株価は、リーマンのリポート発行後の24日から下落速度を 速め、25日からは連日のように上場来安値を更新した。27日の株価は午前 の取引で一時前日比122円(9.5%)安の1167円まで下落した。

午後2時現在のブルームバーグ・データによると、アイフル株に対する 投資判断は、アナリスト10人中、9人が売りまたはホールドで、買いを推 奨しているアナリストは1人のみとなっている。

クレジット・デフォルト・スワップ

信用リスクを取引するクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)市 場では、債務不履行(デフォルト)が起きた際の社債元本の保証料に上乗せ を求める動きが一部銘柄で目立っている。ブルームバーグ・データによると、 アイフルに対する保証料は480ベーシスポイント台で、3カ月ぶりの高水準 となっている。これは、10億円相当の社債に対する元本保証料が年間4800 万円以上を求められていることを意味する。

UBS証券の後藤文人クレジットアナリストは、最大の懸念のひとつは 消費者金融に対するCDSスプレッドがかなり高くなっているということ だと指摘。資金の調達コストも高くなる可能性があり、収益を圧迫すること になるので悪循環だと言う。

--共同取材 Finbarr Flynn Editor:Hidekiyo Sakihama Kenzo Taniai

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