ソニー株が反落、ROE10%目標の中期計画発表-内容は想定の範囲内

ソニーの株価が反落。前日比240円 (4.7%)安の4820円まで下落した。同社は26日、2011年3月期までの新中 期経営方針を発表。ROE(株主資本利益率)の10%確保を目標に加え、前中 期計画で達成できなかった営業利益率5%は新計画でも「収益性のベースライ ン」とした。ただ株価は前日に期待先行で2.9%上昇していただけに、想定通 りの内容にさらに買い進む動きは見られない。

東海東京調査センターの廣瀬治アナリストは27日、ブルームバーグ・テ レビジョンのインタビューで、「エンタテインメント、コンシューマエレクト ロニクス業界のリーダーになる強い意志を示したが、営業利益率は前期で

4.2%、ROEも一過性の利益を除けば8%を達成していた」ことから、「会社 が提示した目標数字に対して良い評価は得られていないと思う」と発言した。

一方、ゴールドマン・サックス証券のアナリスト、藤森裕司氏は26日付の リポートで、中期経営方針説明会について「ただちに株価に影響を与える内容 ではないが、製品差別化の方向性やROE目標が具体化された点で、今後に期 待が残る」と述べている。

3年間で設備投資1兆8000億円

前日のソニーの発表によると、グループの設備投資は3年間で1兆8000億 円に増やす。前期まで3年間の設備投資は1兆4000億円だった。このうち 9000億円は電池やブルーレイ・ディスク(BD)関連部品などの「コンポーネ ント・半導体事業」に投下する。また、パソコン、BD関連、コンポーネン ト・半導体の各事業で1兆円規模の売り上げを目指す。

このほか、10年度までに液晶テレビで世界一を目指すことも表明。中鉢良 治社長は「シェア的には15-20%をとりたい」と述べたが、具体的な台数目標 は言及しなかった。さらに同社は重点施策の1つに、BRICs(ブラジル、 ロシア、インド、中国)など新興市場の成長活用を掲げた。BRICsでの年 間売上高を最終年度に前期比2倍の2兆円に増やす。

--共同取材:君塚靖、柿崎元子 Editor:Makiko Asai 、Shintaro Inkyo

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