スター精株が2カ月ぶり75日線割れ、工作機械とプリンター不振嫌気

プリンターや各種電子部品などの製造・販 売を手掛けるスター精密の株価が急落。工作機械事業と小型プリンターが振るわ ず、第1四半期(3-5月)は2けた減益となった。足元の収益悪化を嫌気した 売りがかさみ、一時前日比117円(6.6%)安の1653円と、約2か月ぶりに75 日移動平均線(1686円)を下回った。午前終値は6.2%安の1661円。

26日の取引終了後に開示した第1四半期の連結業績は、売上高が前年同期 比7.5%減の153億円、純利益は同12%減の19億200万円となった。工作機械 事業で前年同期に高水準の実績を上げた欧州を中心に落ち込んだほか、特機事業 における小型プリンターの売り上げも欧米で苦戦した。円高に伴う海外収益の目 減りもあった。また、携帯型音楽プレーヤー向けHDD部品の売り上げも減った。

同社経理部の吉野千里氏は、「携帯電話向けスピーカーや電子ブザーなどの コンポーネント事業は好調だったが、収益の過半を占める工作機械事業の不振が 大きく響いた」と話している。同氏によると、工作機械については、CNC(コ ンピューター数値制御)自動施盤の大口受注があった前年同期の反動が押し下げ た側面も大きいという。

材料性欠く、割高感のなさと配当は魅力

ゴールドマン・サックス証券では、今期(09年2月期)の連結1株利益を 149円と予想しており、前日終値(1770円)を元に算出したPER(株価収益 率)は11.9倍となる。担当アナリストである播俊也氏は、「PER面で割高感 はないものの、株価カタリスト(触媒)に乏しい目先数四半期は、レンジ圏での 株価推移が想定される」(26日付の投資家向けリポート)と指摘。その上で、 経営陣の株主還元へのコミットメントは堅く、「配当利回り銘柄としての評価は 可能」(同氏)との見方を示している。スター精の配当金額は年間60円(中間 期、期末それぞれ30円)で、配当利回りは3%を超える。

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