日経平均が2カ月ぶり13500円割れ、米不安と原油高が売りマグマ刺激

週末朝方の東京株式相場は、300円以上下 げた日経平均株価が4月25日以来、約2カ月ぶりに1万3500円を割り込んだ。 米国での信用不安拡大、海外原油先物価格の最高値、円高進行から景気に対す る先行き懸念が強まり、輸出関連や金融株を中心に幅広く売りが増加。不動産 は、東証1部の業種別下落率1位となった。値下がり数が1532(値上がり数 64)に達するほぼ全面安。

十字屋証券の岡本征良投資情報室長は、「きのうまでの東京市場は日々の 値下がり幅が大きくなかったことで売りのマグマがたまっており、米国株の大 きな値下がりが下げの呼び水となった」と話した。月末接近と週末とが重なっ ていることで、「きょうは持ち高を増やしにくいことから、下落後も戻りにく い相場展開となりそうだ」(同氏)という。

午前9時15分時点の日経平均株価は前日比335円41銭(2.4%)安の1 万3486円91銭、TOPIXは33.36ポイント(2.5%)安の1311.43。東証1 部の売買高は概算で2億5298万株。

米ダウ指数が1月安値を下回る

26日の米ダウ工業株30種平均は前日比3%安となり、2006年9月以来の 安値となった。ゴールドマン・サックス・グループは金融大手シティグループ が4-6月(第2四半期)決算で、89億ドルの純評価損を追加計上する可能性 があると指摘。ニューヨーク原油先物相場は急伸し、一時140ドル台と過去最 高値を更新した。米ダウ指数がこれまで下値めどとされていた1月安値を下回 ってきたことで、世界景気の先行きに対する不安感が高まり、日本株も幅広く 売り注文が先行している。

こうした中、取引開始前に発表された国内の5月の鉱工業生産は前月比

2.9%増と、ブルームバーグ・ニュースの事前調査(2.7%増)を上回った。一 方で、5月の全国の消費者物価指数(除く生鮮食品)は前年同月比1.5%上昇 と、これも事前調査(1.4%上昇)を上回り、インフレが意識されやすい状況 にある。

ダイキン工が大幅安、東電は続伸

個別に材料が出た銘柄では、中国子会社との取引にからみ、大阪国税局か ら移転価格税制に基づく更正通知を受けたダイキン工業が大幅安。3-5月期 (第1四半期)の連結営業利益が前年同期比13%減となったスター精密は売り 気配。日興シティグループ証券が目標株価を引き下げたライオンは小幅安。

半面、野村証券金融経済研究所が投資判断を引き上げた東京電力が3日続 伸。原油価格の最高値から、国際石油開発帝石ホールディングスも上げた。

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