米FRBは商品高騰に「不意を突かれた」-三菱東京UFJラプキー氏

三菱東京UFJ銀行は26日、米連邦準備 制度理事会(FRB)が原油などの原料の相場高騰に「不意を突かれ」、世界 の経済成長が鈍化するリスクが高まっているとの見方を示した。

米連邦公開市場委員会(FOMC)は25日に発表した声明で、インフレ 期待を示す複数の指標が「上昇」しているとし、商品価格が今後「落ち着く」 とした4月時点の見通しを撤回した。ドル相場の下落と供給のひっ迫により、 原油相場は3月31日以降、36%高騰し、四半期ベースでは過去ほぼ10年で最 大の上昇率を示す可能性がある。

三菱東京UFJ銀行の上級金融エコノミスト、クリス・ラプキー氏(ニュ ーヨーク在勤)は26日の電話インタビューで、米金融当局は「原油相場がこ れほどまでに急騰したことに不意を突かれた」と指摘。「油断すれば世界経済 全体の鈍化につながるだろう。世界大恐慌に陥りつつあった状況を、多少ほう ふつとさせる」と語った。

商品相場は3月31日以降、19%高騰し、四半期ベースでは1973年以降で 最大の上昇率を示す可能性がある。ラプキー氏は、原料価格の高騰と米国の景 気鈍化の見通しが同時に見られるのは前例がないとし、エネルギーや穀物、金 属の相場上昇が米金融当局によるインフレ予測を「より困難にしている」との 見解を示した。

ラプキー氏は「米金融当局は、商品相場の上昇傾向が、賃金と物価の連鎖 的上昇という悪循環やインフレ期待の高まりにつながることを懸念している。 基礎的な原料の需要は膨大で、そのことが米金融当局の政策を複雑にしてい る」と述べた。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE