G8外相:アフガン支援で40億ドル-27日に北朝鮮・イランなど討議

7月の主要国首脳会議(洞爺湖サミッ ト)に向けて最後の閣僚級準備会合となった主要8カ国(G8)外相会合は26 日夜の討議で、テロが続くアフガニスタンとパキスタンの国境地域に対する支 援を柱とする共同声明を採択した。この支援はG8各国が2007年5月以降に 計画・実施した150以上のプロジェクトで総額約40億ドル(約4300億円)に 上る。

150以上のプロジェクトは、インフラ整備や国境開発、食糧支援や麻薬対 策など。声明はアフガンの安定に向けて近隣国に建設的な役割を果たすことな ども求めた。

G8外相会合は27日に北朝鮮やイランの核不拡散、中東和平などに向け た取り組みについて討議し、G8外相宣言と議長声明を採択する。これらの政 治文書は7月7-9日に北海道で開かれる洞爺湖サミットで報告される。

G8外相会合と並行して、北朝鮮は26日、2005年9月の6カ国協議の合 意に基づき核施設・物質のリストを提出した。これを受けてブッシュ米大統領 は26日の記者会見で、米政府は北朝鮮に対するテロ支援国家指定と貿易・経 済的な制裁措置を解除すると表明した。

これに対して高村正彦外相は26日、京都迎賓館で記者団に、北朝鮮によ る申告が核完全廃棄に資するものでないことが判明した場合には「米国は引き 返す勇気を持つのではないか」と述べ、米に入念な検証と慎重な対応を促した。

一方、福田康夫首相は同日夕、官邸で記者団に、「従来も緊密な連絡を取 り合ってきた。今後も同じようにやっていくということが、非核化を実現させ るために本当に必要だ」と言明。「同時にわが国にとって大きな課題である拉 致問題も解決できる」と語った。指定解除によって拉致問題解決へのてこを失 うのではないかとの問いに「全くそういうふうには考えていない」と否定した。 日本テレビが同日夜のニュースで首相の発言場面を放送した。

高村氏は会合で、総額20億ドル(約2160億円)に上る日本のアフガン支 援の実績を説明し、インド洋での海上自衛隊艦船の給油活動の意義を強調し、 G8各国に協力を求めた。

--共同取材:Holly Rosenkrantz Editor:Akiko Nishimae

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