米シティグループ、追加評価損89億ドルか-ゴールドマン(2)

ゴールドマン・サックス・グループは、米 銀大手シティグループが2008年4-6月(第2四半期)に、保有資産の評価額 をネットベースでさらに89億ドル(約9610億円)引き下げる可能性があると の見方を示した。

ゴールドマンは25日付のリポートでまた、米国の証券業界の投資判断を 「ニュートラル」に引き下げた。従来は「アトラクティブ」としていた。業界 の環境悪化が当初の予想よりもはるかに激しいと説明した。

リポートは「当社は業界の事業環境が2008年7-12月(下期)に改善に 転じるとみていたが、予想通りとはならない可能性が出てきた」としている。 シティについては「追加評価損や消費者向け融資の債権劣化を受けた引当金積 み増し、追加増資、減配、資産売却の可能性など、多数の逆風が吹いている」 と指摘した。

UBSとメリルリンチもシティの追加評価損を予想している。ゴールドマ ンはリポートで、シティが債務担保証券(CDO)と関連のヘッジで71億ドル、 その他の資産で12億ドルの評価損を計上するとの見積もりを示した。さらに、 自社の仕組み債に絡む評価額見直しで6億ドルの損失が出ると試算している。

ゴールドマンは向こう6カ月のシティの目標株価を16ドルに引き下げる とともに、同銘柄を「コンビクション・セル・リスト」に加えた。25日のシテ ィ株の終値は18.85ドル。

ゴールドマンは、シティが現在の配当水準(利回り7%)を維持できない 公算や追加増資が必要となる可能性があるとみている。配当を半分にすること で年間35億ドルの資本を温存できるとの概算も示した。リポートは「シティの 現在の収益力を見ると、配当が安全だとは思われない」とし、「一段の資本増強 は普通株の発行、減配、さらなる資産売却の形を取るだろう」としている。

ゴールドマンは、シティはレバレッジド(高リスク・高利回り)融資と商 業用不動産融資担保証券(CMBS)に関するヘッジによるリスクがメリルリ ンチやJPモルガンに比べて大きく、損失がより大きくなる可能性が高いと指 摘した。

メリルのアナリスト、ガイ・モスコウスキー氏は今週、シティの今年の追 加評価損を80億ドルと予想。UBSのグレン・ショアー氏は20日、4-6月 期に87億ドルの評価損との予想を示した。

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