ツムラ株が1年ぶり高値、漢方薬好調で安定成長-2カ月売上高5%増

医療用漢方薬最大手、ツムラの株価が続伸。 一時は前日比130円(5.0%)高の2715円まで買い進まれ、2007年5月1日以 来、約1年1カ月ぶりの高水準に戻した。医療用漢方薬の需要拡大を追い風に 足元の業績は好調に推移している。社会の高齢化が進むなか、安定成長できる 銘柄として幅広い投資家層から買いが入っているようだ。

クレディ・スイス証券の酒井文義シニアアナリストはこのところの上げに ついて、「新しい話が出た訳ではないが、4-5月の医療用漢方薬の売上高が 前年同期比5%増と順調なため、業績安定感のある銘柄として買いが集まって いるのでは」と分析、ツムラ株の目標株価を3000円と設定し、投資判断「アウ トパフォーム」を継続している。

ツムラ側の09年3月期の連結営業利益予想は前期比7.5%増の170億円。 ブルームバーグに登録された証券系アナリスト5人による同予想値の平均は 172億円で、若干の上振れを予想する向きが多い。

同社株の上場来高値は2006年5月29日に付けた3560円。同高値を100、 07年8月21日に付けた直近安値の1776円をゼロと置いた場合の現在の株価位 置は52.6。過去2日の上げで、半値戻しを実現した。アナリストらの予想平均 を基にツムラ株の現在の株価収益率(PER)を算出すると、今期が約19倍、 来期が約16倍となる。

ブルームバーグの保有機関検索(PHDC)機能で売買動向を見ると、4 月末にシュローダーグループが大口の売り(計20万株:発行済み株式総数の約 5%)を出したほか、6月中旬には住友信託銀行が持ち株比率を従来の8.14% から7.46%に落としている。大口投資家の保有比率が下がったことで、「一般 投資家が純粋な投資先として同社株に関心を寄せているのではないか」(酒井 氏)とみられている。

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