SJHD株がストップ高に、総数比4.12%の自社株買いと特別益好感

ジャスダック上場で、情報システム開発 会社のSJホールディングスの株価が、値幅制限いっぱいのストップ高水準と なる3000円(11.3%)高の2万9570円まで急上昇。25日の取引終了後、発行 済株式総数の4.12%を上限に自己株式取得の計画を発表した。また、中国子会 社で債権補償としての不動産登録を決議したことに伴い、特別利益発生の可能 性があるとも公表しており、資本効率の向上や需給好転、利益上積みを好感す る買いが優勢となった。午後零時50分現在の売買高は8000株を超え、過去1 年で最高だった2月26日の9299株を超える勢い。

いちよし経済研究所の金井一篤アアナリストによると、「株価は下落して いたが、自社株取得と特別利益発生の発表が材料になり、一時的に買い戻され た」という。同社株は、5月中旬以降に下落が鮮明化。中国国内での受注拡大 に伴い、製品保守の外注化による販売コストが増えたほか、研究開発費の増加 などから前期決算が減益、減配となった影響を受けた。6月9日の訂正で示さ れた08年3月期の連結営業利益は前期比30%減の16億7000万円。直近高値 の5月8日から6月16日の年初来安値2万2150円までの下落率は42%と、同 期間のジャスダック指数のマイナス3.3%を大きくアンダーパフォームする。

こうした中で25日、2万株(発行済み株式の4.12%)、8億円を上限に 自己株式を取得すると発表。取得期間は6月30日から8月31日まで。同時に、 中国の子会社で債権補償として不動産登記を実施することにより債権の回収が 完了、特別利益が発生する可能性があることも明らかにした。経営企画部の田 野大地氏は、「特別利益が計上されれば、今期の利益に上乗せする」と話した。 特別利益の金額は未定としているが、2009年3月期の連結業績予想には織り込 んでおらず、仮に特別利益が発生した場合には、純利益において税効果を除し た額が増加する見通しという。

会社側の09年3月期の連結業績計画は、売上高で前期比4.4%増の270億 円、営業利益で同44%増の24億円。ただ、いちよし経研の金井氏は「特別利 益の具体的な数字が出ているわけでなく、楽観できない」と指摘。M&A(企 業の合併・買収)による子会社の通期寄与などで増益に転じるが、コア事業の テコ入れは成果が出るまで時間を要し、「連結営業利益は計画を下回る」(同 氏)と見ている。同経研による09年3月期の連結売上高予想は、前期比3.9% 増の269億円、営業利益は同4.9%増の18億2000万円。

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