短期市場:日銀が現先オペ1兆円実施、月末越えコールは金利ばらつく

午前の短期金融市場で、日本銀行が国債買 い現先オペ1兆円を実施した。月末を越える資金需要が強く、レポ(現金担保付 債券貸借)は日銀補完貸付金利(ロンバート型貸出、0.75%)付近で高止まりし ているため。無担保コールは調達側によって金利水準にばらつきがある。

日銀は午前9時30分、国債買い現先オペ(6月30日-7月10日)を通知。 前回までに比べ2000億円増額の1兆円とした。期間もやや長くなった。最低落 札金利は前回(6月27日-7月4日)より2ベーシスポイント低い0.59%、平 均金利は2.5ベーシス低下の0.593%となった。応札倍率は2.60倍と前回 (3.19倍)を下回った。

インターバンクの市場関係者によると、日銀はとどめの1兆円供給に加え、 午後も共通担保オペで供給してくると期待され、月末越え取引は徐々に落ち着い ていくのではないかという。もっとも、月末・月初物(6月30日-7月1日) の無担保コールは、業態によって調達希望の格差が30ベーシス程度に開いてい るという。

月末・月初物は、レポの調達希望が0.7%台前半。無担保コールは、外国証 券の0.90%近辺から、外国銀行の0.75-0.80%程度、国内大手銀行の0.60-

0.65%と、水準に差がある。運用希望は0.65-0.80%程度で、一部外銀の調達 が0.75%で出合った。1週間物は外銀の調達で0.74%。7月初旬は資金需要が しばらく強いと予想されている。

6月末は外銀勢の中間決算で需要があると同時に、国内銀も四半期決算で運 用に慎重だ。ただ、日銀が月末に焦点をしぼった短い期間の資金供給を継続して いるうえ、資金繰りが固まった金融機関も運用に動き始める可能性がある。地方 銀行の資金担当者は、散発的に取引が進んでいるのではないかとみていた。

翌日物0.50%付近に落ち着く

無担保コール翌日物は、25日の加重平均0.507%に対して、外銀の調達が

0.515-0.52%から0.50%まで低下。国内銀の調達も0.50-0.505%で推移して いる。朝方は一部大手行で0.51%の調達も見られたが、その後は落ち着いた。

午前9時20分の定例調節は見送られた。この結果、準備預金(除くゆうち ょ銀)は前日比1000億円減少の5兆5000億円程度になる。残り要積立額(1日 平均4兆5000億円)と積み終了先から推計した実質的な中立水準は4兆7000億 円程度とみられ、引き続き資金需給には余裕が持たされている。

金利先物は続伸-3週間ぶり高値

午前のユーロ円金利先物相場は続伸(金利は低下)。米連邦公開市場委員会 (FOMC)で政策金利が据え置かれ、声明では早期利上げも示唆されなかった ため、米短期債が買われた影響を受けている。重要イベント通過で安心感の買い 戻しが入りやすいが、あす発表の消費者物価と鉱工業生産も注目され、上値も限 られている。

中心限月2009年3月物は前日比0.010ポイント高い98.955で取引を始め、 一時98.970と、今月5日以来、3週間ぶりの高値をつけている。その後は

98.960前後で推移している。新発2年債利回りは同1.5ベーシスポイント低下 の0.835%、2年スワップは1.25-1.26%程度と、前日のレンジ1.26-

1.28%程度を下回っている。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE