債券は小幅高、FOMC通過で買い先行後伸び悩み-指標発表待ち(2)

債券相場は小幅高(利回りは低下)。前日 の米連邦公開市場委員会(FOMC)を波乱なく通過したことを受けて買い先行 で始まった。しかし、買い一巡後はあす27日に消費者物価指数(CPI)、鉱 工業生産、家計調査、失業率など重要指標発表を控えて、伸び悩んだ。

T&Dアセットマネジメントのファンドマネジャー、竹田竜彦氏は、「前日 のFOMCで今回は米国の利上げ期待がなくなったことを確認した。地合いが良 くなってきているが、月末近くであることや、CPI、鉱工業生産、日銀短観 (企業短期経済観測調査)など重要イベントを控えて、動きづらい」と述べた。

東京先物市場で中心限月9月物は、前日比17銭高の134円62銭で寄り付い た。直後に134円63銭まで上昇したが、その後は若干上げ幅を縮め、午前9時 15分すぎには134円46銭に伸び悩んだ。結局、10銭高の134円55銭で引けた。 9月物の午前売買高は1兆1684億円程度。

日経平均株価は小反発。前日比59円43銭高の1万3889円35銭で午前の取 引を終了した。

新発10年債利回りは1.675%、5年は1.24%

現物債市場で新発10年物の293回債利回りは、前日比1ベーシスポイント (bp)低い1.67%で取引を開始した。その後は1.67-1.675%で推移。結局

0.5bp低い1.675%で引けた。また、新発5年債利回りは1.5bp低い1.24%で引 けた。

三菱東京UFJ銀行 円貨資金証券部の峯島泰樹副部長は、「相場はこの辺 りでしばらくもみ合いか。FOMCはほぼ予想通り。米国は、雇用を含めて景気 が良くないので、金利は低下圧力の方がかかりやすい」と語った。

FOMCは金利据え置き、早期利上げ示唆せず

25日の米国債市場の2年債相場は上昇。同日に開かれたFOMCで政策金 利は据え置かれ、声明では今後利上げに踏み切るのかどうかに関しては明確に示 唆されなかった。BGキャンター・マーケット・データによると、2年債利回り は前日比7bp下落して2.81%付近。10年債利回りは2bp上昇し4.11%付近。

一方、米株式市場は上昇。S&P500種株価指数の上げ幅はこの2週間で最 大だった。FOMCが金利据え置きを決定した定例会合後の声明で、「経済成長 の下振れリスクは残るものの幾分か縮小したもよう」と述べ、近く利上げする意 向を示唆しなかったのが背景。

FOMC声明文に対して、市場では、「バランスを取ることに配慮したもの だった。ただ、政策動向そのものに対する強い示唆はなく、8月5日のFOMC まで先行きについては持ち越し」(クレディ・スイス証券債券調査部長の河野研 郎氏)、「今後の政策運営の自由度を高めた」(JPモルガン・チェースのエコ ノミスト、マイケル・フェローリ氏)などの指摘が出ていた。

あすの経済指標発表待ち

あすは重要な経済指標の発表が相次ぐ。ブルームバーグ・ニュース予測調査 によると、6月の東京都区部コアCPIは前年比1.1%上昇(前月は0.9%上 昇)、5月の全国コアCPIは同1.4%上昇(前月は0.9%上昇)が見込まれて いる。

また、5月の鉱工業生産は前月比2.7%増加(前月は0.2%減少)、家計調 査・消費支出は前年比2.0%減少(前月は2.7%減少)、完全失業率は4.0% (前月は4.0%)、有効求人倍率は0.92倍(前月は0.93倍)が予想されている。

CPIと鉱工業生産は、「どちらも債券市場にとってネガティブな数字とな りそう」(竹田氏)とみられている。

--共同取材:宋泰允 Editor:Hidenori Yamanaka,Norihiko Kosaka

参考画面: 記事に関する記者への問い合わせ先: 東京 池田祐美 Yumi Ikeda +81-3-3201-2490 yikeda4@bloomberg.net 記事に関するエディターへの問い合わせ先: 東京 大久保義人 Yoshito Okubo +81-3-3201-3651 yokubo1@bloomberg.net

Sandy Hendry +852-2977-6608 shendry@bloomberg.net

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE