スターン氏のIDEAグローバル:排出権プロジェクトの格付け開始へ

二酸化炭素(CO2)排出権市場が拡大す るなか、エコノミストのニコラス・スターン氏が副会長を務める調査会社、I DEAグローバル(シンガポール)は、温暖化ガス排出権の発行につながるプ ロジェクトを格付けする部門を創設した。

IDEAグローバルは25日、新部門のカーボン・レーティング・エージ ェンシーが、国連気候変動枠組み条約(UNFCCC)事務局が管理するプロ ジェクトをAAAからDに格付けする予定であることを明らかにした。業務リ スクのほか、国連の理事会などの規制当局による認証の可能性についても評価 する。

スターン氏は同日、ロンドンでの会議で「排出権市場が有効に機能しなけ れば国際的な取り組みを実現するのは不可能だろう」と指摘。これより前に電 子メールの文書で「市場の明確性や透明性、確実性の向上に向け、詳細な格付 けシステムは非常に重要だ」との見方を示した。

世界銀行の先月の発表によると、世界のCO2排出権市場の規模は2007年 に640億ドル(約6兆9000億円)と、06年の312億ドルから2倍以上に拡大 した。ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスの教授でもあるスターン氏は 06年、英政府に提出したリポートで、地球温暖化に対処しなければ、温暖化に よる損失は世界の経済生産の5-20%に上る可能性があるとの見解を示した。

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